貴方がリーダーならどうしますか?シリーズvol 154『担当制』と『育成目標』が上司と部下の関係性を深くする!?気薄な人間関係 (大型店のお悩みシリーズ)第3弾

 スタッフ数、店舗数が増えるにつれて、美容室大型店の課題の一つでもある気薄な人間関係による『仲間意識』の欠如や『一体感』の欠如があります。

 第1弾と第2弾では、社内の人間関係の良し悪しは、スタッフ間の横の繋がりではなく、上司と部下の縦の繋がりによるもの‥とお伝えさせて頂きました。その対処法としていくつかご紹介させて頂いています。

 引き続き第3弾でも、上司と部下の縦のつながりをより強固にするための方法をお伝えさせて頂きます。

 一つは、担当上司、担当部下を明確にする『担当制』を取り入れることです。私が接してきた美容室では、店長やチーフ等のリーダーは存在していても、誰が誰を責任をもって育成しているのか?が不明確なサロンが多いように思います。

 例えば、『新人3人をみんなで育てよう!』と‥担当上司を決めていないことが多く、どことなく新人に素っ気ない先輩たちになってしまうことがあります。

 誰が誰を責任を持って育成しているのか?をスタッフ一人一人明確に決まっていると、責任感のある上司でしたら、責任を持って育成するようになりますよね。もちろん、担当の部下を持てるのは、それなりの人望と資格と育成力が必要だとは思いますが‥。

 また、『育成目標』を設定することによって、よりしっかり部下と関わる上司になります。

 私が接してきた多くの美容室は、スタッフの個人目標は立てますが、その目標を達成するかしないか?は部下任せになっていることが多いと思います。せいぜい、目標を達成していない部下に、「しっかり頑張りなさい!」と発破をかけるぐらいでしょうか?!

 『育成目標』を明確にすることによって、スタッフの個人目標に関係なく、親身に育成するようになります。例えば、アシスタントを担当するのであれば‥

『12月までに、指定の技術項目を8項目合格させる』という育成目標が明確であれば、期限までに間に合うように、部下と毎月打合せをしながら進めていきますので、例え技術の遅れが出たとしても、修正して取り組むようになりますよね。

 担当上司と担当部下が二人三脚で目標達成に向けて取り組みますので、上司と部下の関係がより深くなりますよね。

 『育成目標』を達成すれば、『育成報酬』が支給されると、頑張って育成した努力が報われることになり、部下を育てる遣り甲斐にも繋がると思います。

 ※但し育成報酬制度は、担当した部下のもともとのポテンシャルやモチベーションの高い低いがありますので、慎重に作る必要があります。

 『担当制』と『育成目標』の二つの制度を取り入れることによって、上司と部下の関係性が深くなりますので、社内の人間関係は抜群に良くなります。

 部下の子たちが集まって、上司や会社の悪口を言わなくなるかも知れませんね。笑

 

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