貴方がリーダーならどうしますか?シリーズvol 158 できる個性的な社員の疎外感 (大型店のお悩みシリーズ)

  社員数が増え、店舗数が増えて参りますと、必然的に足並みを揃えることを注視して参りますよね。各店舗の責任者は、統率力をつけるための努力をされているのではないでしょうか?それはそれで、当然のことだと思います。各店や各スタッフが、好き勝手なことをしていたのでは、上手く組織を運営出来なくなりますよね。

 但し、みんなで足並みを揃えることばかりに注力し過ぎますと、その弊害が出てくることがあります。それはと言いますと、能力のあるスタッフの意見が会社に反映され難くなることですね。

 能力のあるスタッフの中には、「自分のやり方で結果を出したい!」と主張するスタッフもいますよね。また、そういう能力のあるスタッフは、個性的な方が多い傾向にあるので、会社の上層部からは、良い印象を持たれていないケースもありますよね。ですので、主張することを単なるわがままだと捉えると、上から全否定してしまい、退社する事態を招くこともありますよね。

 正直、どう対応していいのか?迷いますよね。チームの和を乱す単なるわがままのか、それとも、先見の明があり、世の中の情勢を探知する能力に長けている逸材なのか?の判断を間違えないようにすることが大事だと思います。

 そこで、それを判断する仕組みをご紹介いたします。必ずしも、ベストなやり方だとは思いませんが、自社に合うかどうか?をご判断下されば幸いです。

 「自分のやり方で結果を出したい!」スタッフのアイデアを募集するやり方です。『アイデアBOX』を設置するやり方でも構いませんし、年に何回かテーマを決めて『アイデアを募集する期間』を設けることです。注意点は、『意見箱』にはしない方がいいと思います。意見箱は、不平や不満が多く寄せらることが多く、建設的なアイデアは出にくいからです。不平や不満は、『社員満足度アンケート』で別に募集されたらいいと思います。

 アイデアを募集して、応募がありましたら、すぐに幹部会議でそれを採用するかどうかのジャッジはしないことをお勧めします。せっかく応募がありましたので、そのスタッフを幹部会議に招いて、プレゼンをしてもらうと、より効果的だと思います。

 そのプレゼンを聞いてみて良さそうなら、そのアイデアを採用されたらいいと思いますし、判断が難しい場合は、そのスタッフにそのアイデアを試しにモニターとしてさせてみるのもよろしいかと思います。そこで、成果が出るようでしたら、会社全体で採用されたらいいと思います。その際は、そのアイデアを考案したスタッフに、このアイデアのリーダーとして抜擢されてもいいかと思います。

 また、仕組みとして、アイデアによって会社への貢献度が大きい場合は、それなりの報奨金制度を作られてもいいかと思います。例え貢献度が小さくても、アイデアが採用されたら表彰される制度も有効的だと思います。

 もしも現状の幹部会議で、幹部の方々に意見を仰いでも、『ん~別に無いですね~』とアイデアが乏しい現象が起きているなら、一度試されてもいいかと思います。但し、会社の風土として、トップダウンでしばらく運営されていた会社は、最初はなかなかいいアイデアが出ないことがあります。

 その風土を払拭するためには、先ずは、小さなアイデアから募集されてもいいかと思います。自分の意見が会社に反映されると認知されるようになるまで、多少時間が掛かることもありますので‥

 この『アイデア募集』を導入されれば、できる個性的な社員が疎外感を感じることは激減すると思いますし、むしろ、リーダーに抜擢されるケースも出てきますよね。

 如何でしょうか?

 


 


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