貴方がリーダーならどうしますか?シリーズvol 187 デビュー者数と新規数のバランスが取れない問題(大型店の問題点)第2弾 限定デビュー制度

 成功されている大型店は、入社してからデビューまでの教育は大変充実していると思います。アシスタント時代にモタついているようでは、店舗は拡大しないですよね。

 ですので、毎年、デビュー者が複数人生まれるところもあろうかと思います。とても羨ましいですよね。ところが、大型店によくある次のお悩みとして、デビュー者に新規の数が追い付かない‥という現象が起こり、本来デビューしているのにアシスタントの業務をせざる負えなくなります。そうなりますと、アシスタント過多の状態になり、生産性が上がらず、場合によっては経営悪化に陥ることもあります。

 そこで、第1弾では、デビュー時に、ある程度『自己集客力がついた状態でデビュー』する必要性をお伝えさせて頂きました。そうするためのは、キャリアの浅いアシスタント時代からSNSの活用を必須科目として教育し、デビュー規定に『自己集客実績』を入れるという解決策をお伝えしました。

 自己集客実績とは、自力でお客様を呼んだ実績のことです。例えば、自力集客で新規売上10万以上を3カ月連続とか‥です。

 SNSに精通していて、魅せるスタイルつくりや、撮影力とかに長けているスタッフであれば、いきなり、先輩より多くの実績を出すスタッフも現れてきます。

 ところが、技術的にも、人間的にも優れているスタッフでも、SNSに疎いスタッフも多くいますよね。デビュー規定に『自己集客実績』を入れますと、なかなかデビューできない‥という現象も起きてきます。

 そこで、そんなスタッフの為に『限定デビュー制度』というやり方があります。限定デビュー制度とは、『お客様の年代』+『テイスト』を基準に限られたお客様だけを入客できる制度のことです。自己集客実績を作るのが難しいスタッフが多い場合、別のやり方のデビュー制度です。

 限定デビュー制度ですので、それに該当するお客様が新規でご来店された場合のみに、優先的に入客できる制度のことです。ですので、限定デビューですので、本格的なデビューではなく、仮デビュー制度になります。

 仮デビュー者を優先的に(例えば新規100人まで)を宛がい、100人の再来率をチェックし、再来率の規定をクリアすれば、晴れてデビューとなります。

 この限定デビュー制度を作ることにより、デビューしたてのスタイリストに入客チャンスが生まれることと、新規再来率をチェックすることにより、デビュー直後からリピートを意識した動きができるようになります。その結果、デビューしたてですが、ある程度新規再来率が高くなり、売上も生産性も上がりやすくなります。

 この手法はサロンによっては、合う合わないがあると思いますが、合いそうなら、お試しください。

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