貴方がリーダーならどうしますか?シリーズvol284 新人の受け入れ態勢って万全でしょうか?新入生が早い段階で辞めてしまう…とお悩みのリーダー必読!

  お金とエネルギーを割いて採用までこぎつけた大切な新入生。ところが、入社して間もなく退職願。入社して半年も立たない間に辞めてしまった経験ございますか?
 随分昔のことですが、私の会社で、入社一カ月で同じ店舗に配属した新入生3名辞めたことがあります。その3名は同じ美容学校出身でした。
 その後、数年間はその美容学校からの応募がピタリと止まったことがありました。恐らく、その3名が一カ月で辞めたことが学校で噂になったのでしょう。大いに反省したことがあります。
 ただ、その3名が結局何が原因での退職だったのか?は未だに不明でした。不明でしたが、今思い起こして考えてみれば、いくつか原因があったように思います。
 恐らく最大の原因は、新入生の受け入れ態勢を作っていなかったからではなかろうかと思います。
 当時、新人研修もなく、初出勤日にサロンワークに出させていました。
 新人たちは、何をやっていいのか?分からず、顔面蒼白状態で、一日過ごすことになります。先輩たちは、お客様の対応で忙しく、新入生にかまっている暇がないという状態。
 最悪は、忙しくてカリカリ来ている先輩から「ぼーっと突っ立ってないで…○○でもして…!」と怒られる始末。
 これでは、仕事が嫌になり、辞めたくなりますよね。
 忙しく動いているのは先輩、ほとんど何も動いていないのは新入生。しかし、どちらが疲れているのか?と言いますと、ほとんど何も動いていない新入生の方が断然疲れています。『気疲れ』という疲れですね。
 新人の受け入れ態勢とは、まさしくこの状態を作らないことです。
事前に、先輩スタッフと、新人の受け入れ態勢ミーティングを開いておきます。そして、『新入生にとって、営業中先輩が忙しく動いている最中、やることが無いことは、とても辛いことなんだ』とみんなで認識し合っておきます。
 そして、新人がやることがなくて困らないように、新人業務マニュアルを作っておきます。
 新人業務マニュアルは、3つの場面で分けます。
1.営業前にできる業務一覧
2.営業中にできる業務一覧
3。営業後にできる業務一覧
 新人業務マニュアルを使って、新人に、ひとつひとつ新人ができる業務を丁寧に教えていきます。
 ただ、これだけでは、やはり時間を弄ぶ新人も出てきますので、手が空いている新人を見かけたら、何か仕事をしてもらうように、声を掛け合うようにすることを事前に話し合っておきます。
 また、営業中、新人たちに、優しい声掛けをするように先輩たちで話し合っておきます。
先輩たちが新人を思いやる…という話し合いをすることが、新人の受け入れ態勢を万全にすることになることに繋がると思います。
 ただ、万全だからと言って、新人の離職率をゼロにするのは難しいかもしれませんが、少なくとも理由が分からない早期退職者は減ると思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?