貴方がリーダーならどうしますか?シリーズvol 184 社長と№2の近くて遠い関係性の問題(大型店のお悩みシリーズ)第1弾

 ある程度、社員数や店舗数が増えて参りますと、№2の存在がはっきりしてきますよね。

 №2は、これまで社長の意を汲んで社長を支えてきてくれた人ですよね。 社長の相談相手は勿論のこと、各店長とのパイプ役等、需要なポジションであることは言うまでもありませんよね。

 社長の一番身近にいる幹部社員ですので、関係性も一番近いように感じます。ところが、ある程度長く経営して参りますと、突然の退職願や、独立宣言。

 そんな素振りを微塵とも感じないことが多く、経営者からすれば、一瞬何が起こっているのかわからないぐらいの衝撃だと思います。

 私も15年ぐらい前に苦い経験があります。当時2店舗を管理していた№2が独立致しました。管理させていた二人の店長とスタッフを引き連れて独立致しました。№2を全面的に信頼しており、当然その2店舗も完全に任せておりましたので、当然の流れとなりました。会社の戦力を3分の1失いました。

 その№2は、私的には手塩にかけて育て、大切にしていたつもりでしたし、私の指示にはいつも忠実に動いてくれていました。まさかの出来事でしたが、彼との関係が近いと思っていたのは、自分だけでした。(笑)

 この№2を失う経験は、会社が大きくなる過程で、一度は経験した方が多いように思います。なぜなら、№2は、『力のあるイエスマン』が多いように思います。当然、独立してもやっていけるだけの力を持っていますし、当時、私のような頑固なトップダウン型の経営者の下で辛抱強く指示を仰いでいましたので‥。経営者も自分についてきてくれている‥と錯覚してしまいますよね。

 ですので、№2ほど近くて遠い存在の幹部はいないような気がします。

 そのことを踏まえて、№2とうまく付き合っていくためには、会社だのことだけでなく、№2の個人的な人生も視野に入れる必要があると思います。 また、『トップダウン』ではなく、№2を『経営パートナー』として扱うことが大切だと思います。№2自身の遣り甲斐を感じられるような仕事の任せ方をしていくことが大事だと思います。

 時には、№2と二人きりでじっくりと食事をするのもいいと思います。他の社員との食事は多くても、意外に№2と二人っきりの食事はしないものですよね。

№2は会社を支えてくれる重要な人です。

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