貴方がリーダーならどうしますか?シリーズvol 199 カラー力が弱い(カラー客単価、デザインカラー比率)の問題(大型店の問題点)第2弾 デザインカラーの技術を身につけても、自信がなければ積極的にオススメはしない!?

 近年、Instagram等でデザインカラーを発信しているサロンが激増していますよね。小規模の美容室でも、SNSを上手に活用することによって、集客に繋げることができるようになりましたよね。逆に言えば、大型サロンといえども、SNSを上手に活用できないと、苦戦する時代になりましたよね。

 第1弾でもお伝えしましたが、大型店の美容室では、平均的に優れた美容師は育成できても、何かに特化したスペシャリストを育成するのが苦手な会社が多いような気がします。特にデザインカラーにおいては、小型店でありながらデザインカラーに特化したサロンに、太刀打ちできないことがありますよね。もちろん大型サロンの中にはスペシャリストを育成できている会社もございます。羨ましい限りですよね。
 第1弾では、下記の3つの能力を備えたカラーのスペシャリストを発掘、育成することをお伝えいたしました。

 1.デザインカラーの技術力が高い
 2.撮影力が高い
 3.SNSに精通している

 ところが、カラーのスペシャリストを育成できたとしても、どんなに有名な美容師さんの講習を受けさせて、それなりの知識や技術を身につけたとしても、デザインカラー比率や、カラー客単価がなかなか上がらないことがあります。

 それは、ある程度のデザインカラーの技術や知識を身につけても、『自信がなければ積極的にオススメはしない』ことが多いからです。

 なぜ自信が持てないのか?

 どうすれば自信をつけることができるのか?

という課題をクリアーしない限り、デザインカラー比率や、カラー客単価は上がらないと思いますね。

 ではなぜ、自信が持てないのでしょうか?

それは、デザインカラーは、失敗の多いメニューだからだと思います。

 デザインカラーの経験値の少ないスタイリストにとって、『きれいな色味が出るのかどうか?』は、やってみないと分からないことがあるからです。

 お客様の毛の太さや硬さや色味や毛質によって、色の出方が変わるからです。また、前回の残留色素がある場合の色の合わせ方等が難しい場合もありますよね?

 カラーで難しいのは、塗布するテクニックよりも、お客様の髪の状態に合わせた『カラー剤のチョイスや調合テクニック』だと思います。

 求めている色味『毛髪診断力』×『カラー剤のチョイスと調合テク』×『経験値』

 『毛髪診断力』を上げるためには、お客様の毛髪を正確に診断するために、基準値を明確にされるといいと思います。

柔らかい、普通、固い

太い、普通、細い

撥水毛 普通 吸収毛

それぞれの毛質をどう判断するのか?の基準値を明確にすることによって、カラー剤のチョイスや調合に役立てることができますよね。

『カラー剤のチョイスと調合テク』を上げるためには、色の原理原則を理解する必要がありますよね。但し、現場では即座に判断が求められますので、判断しやすいような一覧表(色味や図入りで‥)を作成しておかれるとよろしいかと思います。

 『経験値』を上げようと思えば、スタイリストになる前から、ある程度の経験値が欲しいですよね。

 そのためには、サロンワークで、デザインカラーのカウンセリングにアシスタントも交えて、お客様の髪質の確認と、カラー剤のチョイスと調合、タイムを共有していきます。タイム後のテストの時も、担当スタイリストが即答するのではなく、アシスタントの意見を聞いてから、答えを出してあげると、アシスタントの時の経験値は、抜群にあがりますよね。

 あとは、アシスアタントのカラー合格に、デザインカラーを入れて、モニターモデルでの練習と、試験を取り入れられると、カラーに対する自信もついてくると思います。

 カラー力を上げるためには、カラーの塗布テクニックだけでなく、カラー剤のチョイスと調合テクニックに自信を持たせることが、最良のコツだと思います。如何でしょうか?

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