ワルイこ現る。

7歳息子はワルい顔をして
「へっへっへー、お父さんの箸置きを隠してやったわ!」
と言います。

私は
「なんてワルいやつなの!ゆるさん!」
と言ってぎゅーします。
すると息子はニコニコして箸置きを戻します。

謎のやり取りの謂れは以下の通りです。


息子はずいぶん小さかった頃、
わるふざけをしない子でした。
親の気を引くためにわざとワルいことをする、
ということがほとんどなかった気がします。
構いまくっていたのでわざわざ気を引く必要もなかったのかもしれません。
基本的になんでもマジメでした。

「いいこ」という言葉にわるい予感がしたのでずっと遣わないようにしていました。
この子はきっと「いいこ」に縛られる。

別れる時も「いいこでいるんだよー」言わず、
クリスマスも誕生日も「いいこにしてたらね」と言わずに過ごしてきました。

ところが何かの時に、
うっかり言ってしまったのです。
ほんとにうっかり。
笑いながら。
「いいこにしてたらね」と。
もうだいぶ大きくなっていたから大丈夫かなぁと。
そしたらもう、その後は
「ぼくいいこにしてるかな?」
「いいこかな?」
「大丈夫かな?」
とずっと息子は言うわけです。

ごめんよ、
いいこでなくったってお楽しみがなくなるなるてことはないんだよ。
バイキンマンだってクリスマスにはサンタさんからプレゼント届いていたでしょう?
(このエピソード大好き)
いいこでなくったって君が君らしくあることが一番大事なんだよ。

今は気をゆるせるようになったから
わるふざけが出来るようになったのかなぁ。
そうだとしたら、申し訳ない。
ハハオヤなのに。君のおうちなのに。

そんなこんなで(?)現在我が家では、
「いいこ」ではなく「ワルイこ」が、
「へっへっへー」と小さなイタズラに精を出しているのでした。
被害者は基本的にお父さん。

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