藤浩志

藤浩志の活動の記録と雑感をたまにはちゃんと書かなければと思い立った時、ゆるっと書いてみ…

藤浩志

藤浩志の活動の記録と雑感をたまにはちゃんと書かなければと思い立った時、ゆるっと書いてみます。

最近の記事

原美術館様、ごめんなさい。

 1979年に開館した品川の原美術館が40年の歴史を閉じ、閉館するというので、閉館の前日に美術館を訪ねた。残念ながら緊急事態宣言直後でもあって、予約していないと入館できなかったので、外側から別れを惜しみ、建物とその庭に感謝の言葉をかけてきた。  1980年代に始まる僕の活動に、いや、その後の他の美術館や学芸員、若い作家達にとって、それだけではなく、現在の世界の美術状況の変化に対してとても大きな影響を与えた美術館であったが、この事実についてどれほど深く語られているだろうか。も

    • 個人と団体の関係、そのあり方のモヤモヤ

      その無限のバリエーションをどのように言語化し、位置付けることができるのか 秋田市が春に開館を予定している秋田市文化創造館(クリエイティブハブのようなところ)のプレ事業で、未来の生き方を考えるスクールという事業が始まるのですが、そこで哲学と法律の専門家と話をすることになりました。で、せっかくの機会なので専門家にぶつけてみたいモヤモヤを、書いてみたのですが、ゴタゴタと長くなりました。ごめんなさい。 無意識→意識化→認識 そして社会が作られる  今回のトークセッション、美術、哲

      • 予想できない未来に対して、人は何をイメージしてきたのだろうか。現在開催中の都城市立美術館での展示から当時(1990年代後半)の活動について語ってみる。

        宮崎県と鹿児島県の県境にある都城市。最近中心市街地の大型ショッピングセンターの跡地をリノベーションして新しいタイプの図書館ができたことで注目されているが、そのすぐ近くの市立美術館で収蔵作品展が開催されている。この美術館は地元関係の近代美術はもちろんのこと、南九州出身の現代の作家(多彩なジャンルに焦点を当てていて興味深い)作品のコレクションも行ってきている。かなり地道な努力が涙ぐましい。その関係で僕の出身、甲南高校美術部の後輩たち(小山田徹と高嶺格)の作品もコレクションされ

      原美術館様、ごめんなさい。

      • 個人と団体の関係、そのあり方のモヤモヤ

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