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ポルトガル紀行 Ⅶ

7月2日(6日目)

6:30

この日はリスボンの街でのんびりショッピングでもする予定だったが、せっかく移動にも慣れてきたし、ユーラシア大陸の最西端であるロカ岬へ行ってみることにした。

佐藤さんのアパートを出発し、メトロ→船→CP(ポルトガル鉄道)でカスカイスまで行き、そこからはバスで移動。くねくねした道が多く、アップダウンもありバスが結構揺れたので乗車時間は30分程だったがやや疲れた。


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ロカ岬に到着。風がすごく強い。

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石碑と小さい観光案内所がある以外は特になにもない。

目の前には断崖絶壁と大海原。空には大きな雲がカタチを変えながらどんどんと流れていった。

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とにかくだだっ広くて、不思議な高揚感があり爽快な気分だった。

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石碑にはポルトガルの詩人カモンイスの詩が刻まれている。


AQUI…ONDE A TERRA SE ACABA E O MAR COMECA

ここに地果て、海始まる


この詩は、実際にこの場所に立ってから読むと不思議な力を感じた。

しばらく海を見ていたが、風がどんどん強くなり、バスで大量の観光客がやってきたので帰ることにした。

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バスでシントラ駅まで行き、乗り換えの電車まで時間があったので近くのカフェへ入る。お店の雰囲気はよかったが、このタルトがでかいし激甘で食べきるのに苦労した。

シントラにも、内部がドラクエのダンジョンのようだと噂される宮殿や、おもしろそうなお城や王宮など色々と行ってみたい場所もあったが、あまり詰め込んでも疲れるのでリスボンへ戻ることにした。

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シントラ駅からCPでリスボンの中心部ロシオ駅まで戻る。

リスボンは人も建物もカラフルな街だ。

ホテルに向かう途中にあったカフェ?でランチ。ここで食べたピザがとても美味しかった。ポルトガルのチーズはどれも美味しい。

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ホテルにチェックインして、一休み。

最後の宿なので、少し高いホテルにした。

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以前は旅先の宿は寝るだけだし、安さや立地で選んでいたが最近は一泊くらいは高めのホテルに泊まるようにしている。

別に贅沢したいわけではなく、いわゆるラグジュアリーなブランドやレストランやホテルには、その値段の根拠となるサービスや仕組みがあり、それは実際にお金を払って体験してみないとわからないことが多いと思う。

私は自営業なので、自分が作ったモノの値段や価値について自ら決めたり説明しなければいけないことが多いので、とにかく色んな売買の経験して、モノ(や体験)と値段の関係を観察するようにしている。

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いざ街へ。ここまでお土産をほとんど買っていなかったので、事前に調べていたお店をまわりつつ、気になる所があったらふらっと入る感じで街を歩くことにした。

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とにかく歩きまくって、なんとなく街のエリア分けもわかってきて、お土産も色々とゲットできた。

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歩き疲れて休憩した高台の公園から見たリスボンの街並。

荷物を置きに一度ホテルに戻る。

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最終日に行こうと思っていたレストランがあったのだが、ホテルからちょっと遠いのと坂の上にあり、一日歩き回って疲れきっていたのでホテルの近くのレストランにいくことにした。

天気がよかったのでテラス席に座り、ビーニョベルデを注文。この店はチキン料理が得意らしく、おすすめをきいて適当にオーダーした。

最初にでてきた鶏のスープリゾットがとても優しい味だった。

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エビもまだ食べていなかったのでオーダー。がんばってナイフ(orスプーン)とフォークで殻むいてみるけどあんまりきれいにむけないし途中からめんどくさくなって手で割って食べた。こういうのは日頃から練習しといた方がよいのかも。

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メインディッシュのチキン。柔らかくてジューシーで美味しかった。

宿に帰り、パッキングして寝た。


7月3日(最終日)

6:00

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朝起きてシャワーを浴びる。レインシャワー(天井から雨みたいにでるシャワー)をぼーっと浴びながら、もう旅も終わりか〜と思う。

ホテルで朝食。ここまでポルトガルで食べたパンはどれも普通だな〜と思っていたが、ここのパンはめちゃくちゃ美味しかった。

朝食を済ませ、メトロでリスボン空港へ向かう。

9:00

リスボン空港に着き、チェックインも済ませ空港内をうろちょろする。お土産ショップで余ったユーロを使う為に謎の高級な塩などを買った。

帰りはドイツでビールを飲みたかったのと、久しぶりにルフトハンザに乗りたかったので、フランクフルト経由にした。

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15:00

フランクフルト空港に到着。

JAL便に乗り換えるために移動。なんか途中モノレールみたいなのに乗ったりすごい遠かった。

あとは飛行機に乗るだけなので、リラックスしてビールを飲む。フライツスカナーのヴァイスビール。酵母の自然な泡だち。優しい。炭酸が苦手な人でも飲めると思う。ドイツ経由にしてよかった。

ビールも飲み終わり、乗り場近くで待っていると周りからちらほらと日本語が聞こえてくる。今回も無事に日本に帰れそうだという安堵感と旅が終わってしまう寂しさが混じり合い複雑な気分になる。

時間になり機内に乗り込む。

成田までは約11時間のフライト。JALの国際線に初めて乗ったが結構よかった。

7/4

14:00

成田に着き、電車に乗り換える。掲示されている文字や周りの人が話している言葉の意味が明確に頭にはいってくる。

もわっとした湿気と蒸し暑さが体を包み、曖昧な日差しが顔を照らす。

家へと向かう電車の車窓から田んぼとコンビニが見えた。



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