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人類滅亡が目前なのに、戦争するのは犯罪だ

ヨーロッパを熱波が襲っている。南欧だけでなく英国、フランスなどで観測史上初めて40度を超え、自然発火による山林火災が多発している。樹木の葉がこすれ合って熱が発生し、乾燥・高温の下で、発火するそうだ。日本は高温でも多湿なので自然発火の火事はほとんど聞かないが、怖い現象である。

気候危機に一刻も早く人類が一致協力して解決策を見つけていかないと、人類の滅亡が現実のものになる。かつて「地球にやさしい」とか「環境にやさしい」とかの標語があったが、最近は聞かない。「地球さんもっと優しくしてください」とお願いする時代になったのだろう。それほど最近の気候危機は過酷である。

こんな非常時に戦争するのは、まったく非常識である。人類滅亡に手を貸す犯罪である。未来の教科書に「ロシアによるウクライナ侵略戦争によって、人類の気候危機対策が足踏みしている間に危機はますます深刻になった」と記されるだろう。問題はその後の記述だ。

A「ヨーロッパやロシアでは異常気象による災害や食糧不足、コロナやサル痘といった感染症が大流行し、各国から即時停戦して人類が結束して気候危機に対処しようとの機運が高まり、人類は危機を脱することができた」

B「ヨーロッパやロシアでは異常気象による災害や食糧不足、コロナやサル痘といった感染症が大流行し、各国は自国の利益のみを追求するようになった。石油や石炭火力発電へ回帰したり原発を復活させたりして、新たな災害を誘引し、20××年、地球規模の大災害が起こり人類は滅亡した」

わたしたちは、どちらの道を歩むのか。Bの教科書で勉強しているのは、私たちの直接の子孫ではない。人類に代わって繁栄している生物である。


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