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タバコをやめさせるコツ、教えます!

みなさん、こんにちは。健康経営エキスパートアドバイザーの
フジガッキーです!

これまで健康経営に関して、過去3回にわたり、健康経営とは何とか
健康経営に取り組むとどんな良いことがあるのか、などについて
書いてきました。以下のマガジンもご覧ください。

そして今回第4弾は、「タバコをやめさせるコツ、教えます!」です。

なぜいまタバコなのか?

そう、唐突感がありますよね!でも、実は昨年度の健康経営優良法人中小規模法人部門の認定申請から、喫煙率の記載が求められるようになったからなのです。これは大きな変更でした!

私が所属する企業でも、やはり喫煙者はそれなりに多く、認定申請にあたり社内アンケートをとり、現在の喫煙率を調査しました。

そしてこの健康経営優良法人認定の有効期間は、1年なのです。ということは、今年度の申請時にも当然喫煙率が求められるのではないかということ。しかも、前年より改善しているかどうかもおそらくポイントになってくるのではないか、ということは容易に察しが付きます。

ですので、いまタバコなのです!

行動経済学のナッジの観点から

ここでタバコから離れて、税金滞納問題についてナッジを活用した取り組みをご紹介します。

イギリスにおいて、税金未納者に対する督促状を出す際に、ナッジを活用した文面の違いでその効果を試した社会実験が行われました。

内容は、督促状の文言をつぎの5パターンに分けて記述しました。

① 10人のうち9人は期限内に支払っています。
② イギリスにおいて10人のうち9人は税金を期限内に支払っています。
③ イギリスにおいて10人のうち9人は税金を期限内に支払っています。あ
  なたは今のところまだ納税をしていないという非常に少数派の人になり
  ます。
④ 税金を支払うことは、私たち全員が、国民健康保険、道路や学校などの
  必須の社会サービスから便益を受けることを意味します。
⑤ 税金を支払わないことは、私たち全員が、国民健康保険、道路や学校な
  どの社会サービスを失うことを意味します。

みなさんは5つのうちどれが最も納税率が上昇したと思いますか?
ちなみに、5つすべてにおいて納税率は上昇しています。

答えは、「③」でした!
「非常に少数派の人になります」と、少数派を強調したことが納税率の上昇につながったと考えられています。

私たちは、他人がどう行動しているのかについてとても気にする傾向があります。他人と同じように振る舞わないと守るべき規範を守れていないのではないか、そんな居心地の悪さを感じてしまうようです!

この例では、人間が本来持っている同調性という性質を上手に利用し、人々の行動を社会的に望ましい方向に誘導しています。

禁煙に応用してみる

いよいよ本題に入ります。今日のテーマ「タバコをやめさせるコツ」です!

もうお分かりかと思います。さきほどのイギリスでの滞納問題への社会実験を禁煙にも応用してみる、です。

禁煙が社会課題かと疑問を持たれる方もいらっしゃるかもしれませんが、健康増進法の一部が改正され、昨年2020年4月から望まない受動喫煙を防止する取り組みが「マナーからルールへ」と完全施行されています。

義務化されたということは、違反者には罰則があるということ!
ですので、企業側も真剣に取り組んでいるというわけです。

では例として応用してみたいと思います。
人間の持つ同質性から、ナッジを活用すれば、たとえばこんな文言が考えられます。

「わが社の従業員は、現在10人のうち8人はタバコを吸っていません。あな
 たは今のところいまだタバコを吸っている非常に少数派の人になります」

いかがでしょうか!

効果検証をしたわけではないので、効果のほどは分かりません💦
またこの文言だけで、そんな簡単にタバコがやめられたら苦労しないよ!かもしれません。そう、本人の意志によるところは大きいです。加えて、各企業において禁煙外来への治療費の一部補助とか、オンライン外来利用勧奨など、支援も必要なことは言うまでもありません。

でも、こうしたナッジを活用して肘で軽く突く取り組みを継続していけば、喫煙率の減少につながっていくのではないかと考えます。

まとめ

まずは、いまなぜタバコなのかについては、健康経営優良法人への認定申請において喫煙率が求められるようなったからで、今後もそれがどう改善しているかが要件とされる可能性があるということ。

つぎに、イギリスでの滞納問題にも行動経済学のナッジを活用した社会実験でその有効性が確認されたこと。

そして、昨年4月から全面施行された受動喫煙防止する取り組みが「マナーからルールへ」と義務化されたこともあり、ナッジを活用した継続的な取り組みによって、喫煙率の減少につながるのではないかということ、です。

いかがでしたでしょうか。

そういえば、昨日4/10の日経新聞企業面にもこんな見出しがありました。

「ブリヂストン、脱メタボ経営」

内容は資本効率を重視する経営に舵を切るという内容でしたが、でもこうした健康経営を意識した見出しが使われる自体、健康経営が浸透してきているなあと感じ、嬉しくなりました!

ではまた。




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