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幸せは、確かにあった 「二十五、二十一」感想

「二十五、二十一」の最終回のネタバレを踏むのが嫌で、早めに見ようと朝5時すぎまでかかって完走した。

※以下、ネタバレありの感想※

韓国ではサッドエンドとか、最悪のドラマとか炎上してたみたいだけど、個人的には納得できる終わり方だったと思う。現実なら、きっとあのトンネルでのシーンみたいに傷つけ合って、ボロボロになって別れちゃうんだろう。でも、最後のバス停での別れを描いたことで、一種のハッピーエンドになったんだと私は感じられた。

だって、あの二人が一緒に過ごした時間はただ単に感情を消耗するだけのものじゃなかったし、一瞬かもしれないけど確かにそこに幸せがあったんだから。これは良くも悪くも、"青春"の物語なんだな、と。

私は「BANANAFISH」の光の庭が大好きな人間なので、別れ=サッドエンドとは思ってなくて。確かに別れはとても悲しいことだけど、必ずいつかはやって来る。だから、どうやってその別れと向き合うかっていうのが、自分が作られる上でとても大切なことだと思う。そう考えると、あの別れは切ないけど、ちゃんと二人の間にあった愛を大切に心の奥に閉まっておくための、とても暖かくて、優しい別れだったんじゃないかな。

時代によって夢を奪われた2人が、時代によって別れてしまうっていう、その理由もちゃんと納得がいく。脚本の細かい部分ツッコみたいところはあるけど、俳優陣の熱演もあって良いドラマだった。逆に、こんだけ韓国で批判殺到したのは、俳優陣がハマりすぎててこれまでの幸せなシーンがめちゃくちゃ良かったのもあるのでは…。

あと、私はナム・ジュヒョクが泣きのシーンで見せる打ち捨てられた子犬のような瞳がたまらなく!!好き!!!!あの雰囲気はなかなか他の俳優が出せるものではないと思う。キム・テリもヒドの天真爛漫さを行き過ぎない、絶妙な塩梅で演じてて流石。あんな子いたら好きになっちゃうよね。

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