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【狸①】佐渡の団三郎伝説

佐渡島とてもいいとこでしたー。
佐渡では、名産のおけさ柿の摘果をしばらく手伝い、能を観ました。
5〜6月に佐渡島に行くと頻繁に能をやっており、お手軽に観られるのでおすすめです。

のどかで夕日が綺麗で、宿根木の海も素晴らしくて、人も優しかった。

さらに、佐渡島が過ごしやすいもう一つの理由が、野生の動物で1番大きいのがタヌキという点です。
僕みたいな日本を巡ってる者はテント泊している人が少なくないと思うのですが、自然の中で泊まるとなると、他人と同じくらい気にするのが野生動物。
でも、佐渡島には熊も猪も猿もいないので、安心して自然を楽しみながらキャンプすることができます。

今回はそんな佐渡島に生息するタヌキに関するお話。なぜタヌキがいるのにキツネはいないのか?という伝説についてです。

むか〜しむかし、あるところに
日本には三大化け狸ってのがいまして、その一人、いやその一匹の団三郎狸が佐渡島に渡ろうとしました。
その時、キツネが一緒に連れて行ってくれというと、団三郎は「いいけれども、そのままの姿ではまずい」と言って、キツネを草履に化けさせました。人に化けた団三郎と草履に化けたキツネ。舟に乗って佐渡島に向かう途中、団三郎は突然草履を脱ぎ、海に放り投げてしまいます。
こうして、タヌキだけが佐渡島に渡り、キツネは辿り着くことができなかったのでした。

というのが佐渡島に伝わる団三郎狸のお話でした。

佐渡島に狸が棲みついたもう一つの理由としては、金山があります。
佐渡島といえば金山ですが、金を精錬する為には強い火力が必要になります。そして火力を上げるための装置で炉に空気を送り込む鞴(ふいご)に狸の毛皮が使われていました。
この鞴の材料として持ち込まれた狸が野生化したそうです。


P.S 家畜も含めると佐渡島で一番大きいのは、佐渡牛です。僕は貧乏旅なので食べませんでしたが、今度行ったときには食べてみたいなぁ。

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