うどんと日本

 うどん屋で讃岐うどん舞茸天付きを食べた。立ち食いだがとても美味しかった。うどんにこしがあり、舞茸の天ぷらの油っぽさと合間って、いい感じだ。うどんは小麦粉と塩と水だけでいいのでどこもリーズナブルのお値段なのは嬉しい。

 水がただの国、日本である。四方を海に囲まれ川がいくつも流れ、雪解け水や湧き水がこんこんと流れる。他の国では水にお金を払わなければいけないなんて想像がつかない。たしかに東京などは水道水が汚れて、浄水器がないと飲めないが、それでもお店ではただの水を出してくれる。
 日本はそういった意味で豊かな国だと思う。四季があり農作物がよく育ち、自然が美しい。日本の見処はガイドブックには載っていない。例えば山葵園、秋の稲穂の田んぼ、夏の沢。東京タワーや横浜煉瓦館がなぜもてはやされるのかわからない。

 キノコも美味しい秋には、新米も出てくる。秋は過ぎたような気配だが、天高く馬肥ゆる秋、なのである。
 若者が海外に目を向けるのはいいことだが、老婆心ながら日本のことも知ってほしい。できうることなら、世界に誇れる日本でありたい。海外の自慢をされると、この子は日本の自慢はできるのかな、とつい思ってしまう。

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