見出し画像

「大切」と離れることはなにかの始まり。だから寂しくないきっと。

2月1日。
愛犬ゆず、6才の誕生日。
私が23年間慣れ親しんだ仙台を離れ、愛知へ旅立つ日。

数カ月前までは、地元で大好きな家族といっしょに、このままずっと歳を重ねると思っていました。

でも、「あたりまえ」なんてものは無くて
すべては自分の心が決めた方向に、日々私たちは生きているだけなのかもしれない。

6年前に愛犬ゆずが降り立った仙台空港。
高校が終わり、すぐに母と妹と車で空港に向かいました。
毛玉みたいに小さい体で、北海道から飛行機で私たちのもとに来てくれました。

ちょうどその夜と同じ、小雨の夜。
ゆずの誕生日に、私は地元を離れるという決断をしました。

新卒で入った市役所を9ヶ月で辞めて、新天地に身を置くことへの不安と寂しさ。

愛するパートナーと、これから新たな暮らしをつくっていくことへの期待。

23年間温かく、そして穏やかに私を見守ってくれた両親、家族への感謝の思い。

抱きしめて離したくない沢山の思い出が、取り留めなく忙しい感情とともに蘇ってきます。
このnoteを書いている今も、目に涙が滲みます。

思い切って覚悟を決めた「家族のもとを離れる」という行動。
一見潔く見えるかもしれないけど、
今の私にとっては、まだ「心にぽっかり空いた穴」なのかもしれません。

別れは寂しいものですが、今日がまた会えるその日までの始まりなのかもしれません。
少なくとも、私はそう信じて、明日からの新しい日々を生きます。
同じ空を見上げて、変わったようで変わらない一日を。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?