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図解妄想宇宙軍_準備稿

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以前コミケで頒布した未完成の同人誌、それを完成させます。 その準備稿を順次公開していきます。
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#宇宙開発

宇宙の世界へようこそ⑲「生命維持」

宇宙船や宇宙施設というリソースの限られた完全な人工環境において、人間が生命を維持するには…

ふじぃ
1年前
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宇宙の世界へようこそ⑱「スペースコロニー」

特に移住などを目的として、宇宙空間に数万~数百万人単位で社会生活を実施するための居住空間…

ふじぃ
1年前
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宇宙の世界へようこそ⑯「非ロケット推進」

推進剤を消費しない推進システムは複数あり、それらは大規模な地表および軌道上構造物によって…

ふじぃ
1年前
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宇宙の世界へようこそ⑮「推進剤とタンク」

推進機や発電機が仕事には、そのエネルギー源や反動質量となる燃料や推進剤が必要になる。特に…

ふじぃ
1年前
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宇宙の世界へようこそ⑭「機関構成と配置」

機関には特性の異なる様々な方式があり、目的とするミッションに応じてどの推進機と発電機を搭…

ふじぃ
1年前
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宇宙の世界へようこそ⑬「機関と発電機と排熱」

宇宙機のミッションシステムはその機能発揮に電力を必要とする。民間船ですら通信・航法・船内…

ふじぃ
1年前
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宇宙の世界へようこそ⑪「熱ロケット」

ロケットエンジンはガスを高速噴射することで推進力を得るが、化学反応以外の熱源で高圧ガスを生成するロケットエンジンのことを総じて熱ロケットと呼ぶ。熱ロケットは最終的に推進剤を加熱する方法によって区別することができ、加熱方法に応じて電熱ロケット、太陽熱ロケット、核熱ロケットなどがある。熱源を化学反応に頼らないため、メタンや水(H2O)や二酸化炭素など単体での反応性に乏しい物質も推進剤に利用可能である。 電熱ロケットは電気エネルギで推進剤を加熱するロケットであり、電気推進の一種で

宇宙の世界へようこそ⑩「二液式ロケット」

液体燃料ロケットには一液式と二液式があり、二液式ロケットは燃料と酸化剤を反応させることに…

ふじぃ
1年前
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宇宙の世界へようこそ⑨「ロケットエンジン・固体ロケット・一液式ロケット・ハイブリ…

宇宙用推進機の中で最も重要なのがロケットエンジンである。ロケットエンジンとはガスやプラズ…

ふじぃ
1年前
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宇宙の世界へようこそ⑧「推進システム」

軌道に乗るということは充分な速度まで何らかの方法で加速させるという意味である。そして宇宙…

ふじぃ
1年前

宇宙の世界へようこそ⑦「軌道の操作」

加減速により軌道を変化させることを軌道マニューバと呼び、加減速する方向や程度によって軌道…

ふじぃ
1年前
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宇宙の世界へようこそ⑥「軌道の種類」

基本的にあらゆる工業製品の設計には必ず意図がある。そしてそれは、人工衛星をどのような軌道…

ふじぃ
1年前

宇宙の世界へようこそ⑤「軌道の要素」

空気抵抗を無視できる真空の世界では、物体は慣性の法則と重力に従い放物線運動を行う。つまり…

ふじぃ
1年前

宇宙の世界へようこそ④「木星系・土星系」

木星の環は非常に希薄なため鉱床としては期待できず、各種資源は木星そのものか衛星やトロヤ群から採取する。木星大気は殆どが水素で残り数%がHeとなっているが、推進剤やDT核融合燃料の重水素はエウロパやカリストから採取可能である。そのため高重力と放射線量の多さも相まってヘリウム3を含む木星大気からのガス採取はほとんど行われていない。また安価な金属資源の埋蔵量が比較的少ないため、木星社会は小惑星帯との結びつきが深い。木星の主な衛星の利用状況は次の通り。 イオ:木星に近いため放射線強