梨元さんの死で…

今朝、梨元勝氏の訃報をアメブロニュースで知り、15年前のことが、思い出された。おりしも、宮沢りえが激痩せで騒がれてた真っ只中。その年の春、摂食障害についての本を出してた関係で、テレ朝の朝のワイドショーから取材依頼が来て、そのインタビュアーが、梨本さんだった。
取材を受けた日、りえはゴルフイベントで半袖になり、翌日、その姿が放送されて、日本中に衝撃が。それゆえ、僕のインタビューは、予定より一日早く、そのニュースに合わせて放送された。
生涯唯一の本格的テレビ出演(VTRでの登場だが)でもあり、そのとき喋った相手が亡くなった、というのは、感傷的な気分になる。
スタンスは違えども、芸能界という魔界に惹かれる者として、彼の芸能愛は、リスペクトに値するものだったし。今の時代、65歳での死はかなり早いほうだけど、もっと若くして死ぬ人もいる。僕も、書けるうちに書けるものを書いておかないと。

(初出「痩せ姫の光と影」2010年8月)


記事のコメント欄には「もしかしたらエフさんを見ていたかもしれませんね」として、こんな思い出を書いてくれた人が。
「その時の宮沢りえはものすごくよく覚えています。たしか1度目の拒食真っ最中だったので、あの半袖から覗いていた二の腕は目に焼き付いています」
そんな痩せ姫及びその予備軍が、全国に大勢いたはず。僕にとって、宮沢りえの代表作はヘアヌードでも破局会見でもなく、この「激痩せ」だ。もしあの世で梨元さんと再会するようなことがあったら、そんな話をしてみたい。


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