母親、治療者、患者の関係

アメブロ巡りをしていたら「ぷっち」さんという方が、自身の経験に裏打ちされた、すぐれた摂食障害論を書いていた。
親(特に母)と患者が向き合うことが、有効だとされてるけど、親が通院や入院だけを優先して、患者を治療者に委ねてる限り、向き合うことにはならない。それは、患者にとっての治療者への敵意も増幅させてしまう、と。
ぷっちさんの場合、母親が治療者に、
「ぷっちさんは、あなたのお子さんなんですよ」
と言われたことで、目が覚め、本気で患者に向き合おうと決意。それが、患者に伝わることで、治療者への敵意もうすれ、ようやく本来のカウンセリングが成立するようになった、という。
ぷっちさんのお母さんも「ぷっちママ」の名で、アメブロをやっていて、両方読むと、この病気の複雑な問題が、劇的かつ地道に、解決に向かっていく過程がよくわかる。

(初出「痩せ姫の光と影」2010年9月)


この娘さんとお母さんのブログ、まだ存在してるのだけど、僕が感銘を受けた記事は消されたか、限定記事になったかで、読めなかった。14年もたてばいろいろ変わるのは仕方ない。だからこそ、覚えておきたいものはマメに保存したりしておくことが大事なんだろうな。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?