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「笠置シズ子の買い物ブギ」

子供のころ、ラジオから流れる 聞いたこともない歌声と曲

それが何だったのか?

子供心に 妙にどぎつく驚きの「こころの目」を見張はったことを思いだす

唱歌のような静かな曲や可愛い声の童謡しか耳にしていなかっただけに

この歌声と曲は 子供のこころに突き刺さった

「早口言葉で出て来る買い物したい数々の魚や野菜」

「おっさん、おっさん!」と、呼びかける声は 溢れんばかりの臨場感だ!

私にとって音楽の曲ではなく、電気が走った衝撃のようだった。

今迄の「様子し」の発声でなく、ドラ声のような声で

それでいて 妙に豊かな厚みのある笠置シズ子の声が 

パンチのように ぶちかまされ

見事に 楽しい世界へと 連れてってくれる。

私が幾つのときだったのか?

笠置シズ子が18才で売り出したのが1943年とのこと

その年に私が生まれている。

「買い物ブギ」は戦後数年してからの曲で、

戦後の精神的な解放感とそれを激励してくれる曲だった。

朝ドラ「ブギウギ」でも やっていたが

 鈴子が買い物を沢山頼まれて 忘れないように羽鳥先生の前で、買い物を
しなければならない品物を思い出しながら言ったことにヒントを得て出来た曲とのこと、その買い物ブギの楽譜を見た鈴子が曲の最後に言った言葉「ああ、ややこし」が この曲を 相当印象づけている。

服部良一と言う作曲家は なんと楽しい作曲家だったんだろう!

服部正さんと隆之さんとは 3代続きの作曲家名門だ。

あれ以来 この笠置シズ子を超える歌手が出て来ただろうか?

服部良一という作曲家との出会いは 又とない出会いだったのかも知れない

しかし、ここで忘れてはならないことは「大阪弁」だ

こんなにフランクに人情熱く曲に合うのは 

やはり「大阪弁」だったからだろう

 皆様は もうテレビでご覧になっていると思うけれど、もう一度「買い物ブギ」を聞けば、きっと 買い物が楽しくなり 日頃の家事のマンネリから抜け出ることが出来ること、請け合います💕

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