夜光おみくじ~惑わされることなかれ~

初穂料を納めてひとつおみくじを取る。
順路にしたがって進む。

木の柱で囲まれた個室に通されてた。
天井はない。
陽の光が注ぐ中おみくじを開く。

中吉。

無難なことが書かれている。

夢に向かって誘惑に負けず進むこと。
今年は、夢が進歩する年ではないようだ。
だが、努力を惜しめばその分夢が遠のく。

捉え方次第でいい方向にも悪い方向にも捉えることができる。

さすが中吉だ。

読み終えて順路を進むとだんだんと暗くなる通路を通り、最終的には完全に光のない部場所に入った。

不安げにしていると手の中でぼんやりとおみくじが光る。

開くと中吉のおみくじの一部が光っている。

み、ちはお、の、れに、あ、り。

道は己にあり。

本当に見るべきものは、おみくじではなく、己の信念かもしれない。


(317文字)


新年、あけましておめでとうございます。(遅いよw)
今年もお題に挑戦させていただきます。

まとまりのないお話を投げることもあるかもしれませんが、お付き合いいただけるとありがたいです。

皆様、本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?