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硬券0012 善光寺ロープウェイ 補足版

事業者は、昭和35年6月にに地元資金によって設立された長野国際観光株式会社で、観光都市化を目指す長野市五か年計画による観光開発案の一環でありました。
昭和36年春の善光寺御開帳と長野産業文化博覧会に合わせ、雲上殿近くから地附山頂までロープウェイが設置され、3月20日に開通、運転が開始されました。
当時ゴンドラは長野県下で初めてで、雲上台駅の駅舎は鉄筋で食堂もあったらしく、その規模は全国一と言われたようです。

施設も増え賑わいましたが、昭和39年8月に戸隠バードラインが完成したことにより地附山は通過点となってしまい、地附山観光にとっては痛手を受けました。
昭和40年頃までは盛況でありましたが、昭和46年に長野国際観光としては閉鎖し、ロープウェイも市開発公社に移譲されまして、転機が図られますが、
昭和49年4月に運休、昭和50年10月に廃止となりました。

324善光寺1
昭和44年 B型硬券 淡青地紋 相互矢印式 往復券 大人

もっと古いものは、往復でも赤地紋でしたが、このように淡青地紋になっています。


324善光寺2
昭和30年代? B型硬券 赤地紋 矢印式 片道券 小児

麓の側は「雲上台」のいう駅名で既に高原のイメージを連想します。
上下の券では地紋など微妙に異なるところがあります。

324善光寺4追記
昭和40年 B型硬券 赤地紋 相互矢印式 片道券 小児

この昭和40年頃までは、往復・片道とも赤地紋のようでしたが、
最上段にあるように、往復は淡青系になっています。
往復では通用期間が4日あったのですね。
(最上段は往復でも当日限り、でした)

324善光寺3追加
昭和40年 B型硬券 赤地紋 乗車整理券 往復用

団体券でしょうか。盛況だった頃の終盤あたりの時期ですね。

初回の発表分としては、これだけです。また券種を補充していきたいと思います。

延長685m 高低差235mのロープウェイでありました。


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