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8月、エンターテイメント再開への第一歩。

何かの悪い夢なのではないかと思う。

夕方のニュースで、パネルを持ったおばさんが「ことしは特別な夏になる」と言っていた。

今まで特別ではない夏などなかった。

夏はいつでも特別だった。


毎年当たり前のようにあった野外フェスやライブハウスでのライブが消えてなくなった。

夏の野外フェスの為に、その為だけに、どんな辛いことも、その一日があるだけで乗り越えられるのではないかと思うくらい特別だった。

去年、苗場でケミカルブラザーズを観ながら「また来年も」なんて思ったことが嘘のようだ。


何かの悪い夢なのではないかと思う。

それでも、汗でマスクが湿っていくのを感じる度、職場のデスクにアクリル板が増える度に、やはりこれは夢ではないのだと実感する。


先日 山梨県で、とある野外ライブが開催された。
当初予定されていた動員数の1/3であり、行政の指導に従った約5,000人規模での野外ライブ。

僕自身も、去年の12月に宿を予約して楽しみにしていたのだが、泣く泣く会場に行くことをキャンセルしたのだった。

会場へ行くことは断念したものの、ライブビューイングという素晴らしいシステムのおかげで、地元の映画館にて 生で音楽を楽しむことが出来た。

映画館だったものの、外で不特定多数の人と音楽を楽しんだのは約半年ぶりだった。(半年も空いたことなんて無い)

声を出すことも、拍手をすることさえも劇場内では禁止だったのだが、生で音楽を共有することはやはり最高だと感じた。

生で音楽を共有する喜びを再認識したと共に、それを機に、毎日聴いていた音楽が再び鮮度を取り戻した魚のように生き生きと聴こえるようになった。

鮮度を取り戻した音楽は、日常生活で大きな大きな良い影響を与える。

音楽の力は凄まじい。


エンターテイメントの大切さを再び実感した8月だった。


これがエンターテイメントの再開に向けた第一歩になりますように。

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(昨年のフジロックの写真)

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