『生きるとは 死のうとするに にている』

画像1 この句ができたとき、私は日雇い土工の仕事に出ていて、土工仕事で死ぬような目にあった。生活するために、生きてゆくために出ていた仕事であったが、自分を生かすよりも、死ぬほうに向かわせる仕事に、世間に疑問を持ったものだ。世間は私を生かそうとはしていないと思った。殺そうとはしていないが、生かそうともしていない。生きるか死ぬかの、ぎりぎりのところに常に追いやって、若さを、命を搾り取っていると感じた。

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