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ラジオ屋さんのひとり言。。。メッセージ捌き

面白いnote記事を目にしました。

リスナーさん目線のご意見。

確かにそうですね。

DJ、パーソナリティのセレクトならボツも諦め付くものの、その手前にDや作家のフィルターが掛けられてると、なんだかモヤモヤするという。

新潟時代、PORTの場合、届くメッセージの数自体が少なかったので、ブース内に入れる割合は結構多かったです。まぁ、こちらがカットしてもブース内や制作フロアのPCでメールを確認出来たので、ナビゲーター自ら「敗者復活」させて読む事も有りました。喋り手にそれだけ「余裕」有ったとも言えます。

大阪時代、まだまだFAX主流の90年代でしたが、恐ろしく大量だったので、まずADで絞り、Dが絞り込み、ブースの中に入れていました。
DJのやり方にもよりますが、Dの方で順番を組み立てる場合も有るし、DJに委ねる場合も有りました。でも、喋り手が全部に目を通す事は無かったと思います。

基本、メッセージに割く時間自体が少なかったですね。放送するコンテンツの「補助」くらいの位置付けでした。その辺り、地方の方が「リスナーと共にみんなで作る番組」感覚は濃かったと思います。多分、そのせいもあって、地方リスナーの方がライティング技術が鍛えられ、面白い文章を書くリスナーさんが多かったような気がします。

コレは、どちらが正解という事ではないです。

大都市圏には、それだけ番組のネタとして「使えるコンテンツ」が豊富だという事です。ただ、リスナーを無視出来ないので、テーマを設けてネタを振り「面白いモノが有れば使う」という姿勢です。メディア全体での位置が低くなったとは言え、日々届くメッセージは大量です。リスナーにも作り手にも「ボツになって当たり前」という空気が濃いと思いますね。

例のnote記事を拝見すると、静岡のDJさん、多い時で1000通届くメッセージ全てに目を通してるとのこと、それは余程熱心な喋り手さんだと思います。3桁全部を読むだけの時間も熱意も、普通の喋り手さんには無いと思います。
専任だと制作デスクに居る時間が長いから可能だったかもしれません。多忙なタレントさんや、ニュース掛け持ちの局アナさんだと、そんなに時間が割けない人も多いと思いますから。

でも。
大昔聞いてた「ぬかるみの世界」の場合、若き鶴瓶さんが全てのお便りに目を通し、読む手紙を自ら選び、それに合わせて選曲もしてました。放送は日曜深夜でしたが、それに割く時間は相当なモノだったと思います。

要は、どれだけ番組への熱意が有るか?いや、リスナーを大切に思っているか?次第なんでしょうね。

喋り手も千差万別。
作り手も千差万別。
ラジオ番組も千差万別。
何処を面白いと思うか?
聞き手の自由でも有ります。

多分、喋り手・作り手自身が濃いリスナー経験有った人間が作る番組の方が、リスナーを想うチカラは強いと思いますよ。
正に「ラジオの血」。

「類は友を呼ぶ」かな?(笑)

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