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ピアノ演奏時のフォーカルジストニア症状の鍼治療等リハビリの経過

 これまでは気に入った弾けて弾きたい曲を弾いてきましたが、最近は、ツェルニー40番の前半などエチュードを自主的に練習するようにしています。というのも、現状、音階やアルペジオなどのない、親指を多用しないで弾ける曲しか選曲できないため、いまだにドレミファソファミレドがまともに弾けない状態であることに気づいたからです。これには、親指、人差し指の不随意な筋肉の動きだけでなく、筋肉の性質の変化による手全体の可動性の柔軟性の低下と全指(特に人差し指と中指)の可動域制限、手根骨あたりの関節可動域の制限等が影響しているようでした。
 
 なので、手掌部からの手全体のマッサージや可動域の拡大のためのエクササイズなども暇があるとしています。そうしたことをしてから弾いた方がやはり弾きやすいです。ただし、親指のCM関節については、(その可動域制限が目下問題ではあるのですが)、関節症にもなりやすい場所なので、そうしたことにも注意しながら実施する必要があると感じます。

 フォーカルジストニアが引き金になって演奏を止めてしまうことはよくあると思うのですが、10~20年と経過するとその症状自体は軽快することが多いのではないかと思います。それで演奏を再開しようとしたとき問題になるのは、むしろ、持続的な異常な筋緊張により生じた筋肉の性質の変化やそれが主原因となっていると思うのですが関節の可動域制限のように思います。ですので、フォーカルジストニアはいづれ軽快するという前提で、演奏をいざ再開するときのために、手全体の筋ストレッチ(特に伸展方向)や可動域を保つこと、筋力低下を極力防止する工夫をすることは大切だと思います。

鍼治療による演奏の変化(してるかな…)良い方に変化していると思われた方が何度も弾いてるから上達しているのでは?と思われる可能性があり、その要素ももちろん全くないわけではないと思いますが、フォーカルジストニア症状は「上達」のための前提となる身体活動性が奪われてしまうものなので、身体症状の改善が大きく影響していると見てあながち間違いではないように思います。

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