Kindleでエロ小説を出版してみる(2)

以下の記事の続き。
実際にはエロ小説以外も含めてだが、KDPを利用してKindle本の販売を開始して、約3週間。

前出の通り表紙のイラストが原因でブロック=販売停止になるというトラブルもあったが、差し替えて登録しなおした結果無事販売が開始され、そのエロ小説は今のところ稼ぎ頭になっている。それも含め、現時点でどうなっているかを記録として残していきたいと思う。

初月の粗利

今月上旬に一冊目の販売を開始し、およそ三週間が経過した。最初の区切り、1月分のロイヤリティ額(出版社が受け取れる利益)が確定した。

前回の記事を書いた時点から本の数は増えておらず、内訳は以下の通りである。

・エロ小説1 販売:0 既読KENP:328
・エロ小説2 販売 通常:2、無料CP:92 既読KENP:1006
・ファンタジー小説1 販売0 既読KENP:18

なお「無料CP」はキャンペーンとして無料で配布した期間にダウンロードされた数、「既読KENP」は読み放題プラン「Kindle Unlimited」で読まれたページ数(に近いKDP独自指標)。

この結果、ロイヤリティ総額は「725円」となった。

感想としては、「結構いけるじゃないか」というところ。微々たる額に見えるが、いろいろな「ネットで副業」系の実情を見てきた僕としては新規参入者が初月でこの額を手にできるというのは好ましく感じる。

アフィリエイトのように広告主の予算に左右されることなく、しかも自ら生み出した作品で利益が得られるのはかなり達成感がある。

今の僕には難しいが、3冊で月700円ということは筆の早い人が30冊販売すれば単純計算で月7000円と、小遣い稼ぎとしてはなかなかの額になる。しかも数日の無料配布を除いて一切宣伝やプロモーションを行わずにこの結果だから伸び代もある。

まあ、これは単純計算すぎるけれども、十分に希望の持てる結果であったので、KDP出版は継続してやっていくことにしようと思う。過去作品のブラッシュアップやエターナっている作品の完結とあわせて、新作にも着手したり……こんな時代なのでわくわくしながら取り掛かれる仕事があるのは良いことだろう。

現在発生している問題

一方でKDP出版特有の問題点にも直面している。

一つは、販売状況がAmazonの匙加減ひとつなのでいついかなる理由で販売停止となったり不利益を被るかわからない、ということ。

実は今現在、「ファンタジー小説1」はAmazonの商品ページに「このタイトルは現在ご購入いただけません。」と表示され購入もダウンロードもできなくなっている。原因は不明だし、過去にKUで18ページ読まれているわけだからファイルに問題があるというわけでもなさそうだ(あったらそもそも販売開始できない)。悪戯などにより「不適切な内容」とかで通報されて審査を受けているのかもしれないが、情報がないので実際のところはどうなっているのかわからない。この辺はアメリカ企業らしい不親切さと傲慢さが出ていると思う。
(追記:現在この問題は解消している。原因は不明)

もう一つは、問題というほどでもないのだけれど、読者からのフィードバックをうける機会は「なろう」や「カクヨム」と比べて狭まったという印象がある。Kindleには「いいね」「ブックマーク」みたいな手軽な評価機能がなく、Amazonレビューは半ばSNS化していて少々ハードルが高いので、人気や読者の需要をダウンロード数や既読KENPから推し量らなければならない難しさがある。慣れの問題かもしれないが。

今後の課題

僕のKDP出版は始まったばかりで、サンプル数も少ないので「こうだ」と言えることがまだ何もない。

とりあえず来月以降も作品を追加して、ダウンロード数や試読KENPがどう推移するか見ていきたいと思う。

それから今月は「無料配布をすればダウンロード数が伸びて、その後レコメンド機能が働きKUでの既読KENPが伸びる」という仮定をもとに実行してみた。事実その通りにはなったのだが、まだ数字が小さいので本当に因果関係があるのか見極められない。この方法が有効なのか、あるいはもっと他の販促テクニックがあるのか、長い目で見ていくつもりだ。

と、簡単な報告だけになってしまったが今回はここまで。何か大きな動きがあったときと、月の終わりにこのシリーズは更新していくつもりだ。

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