事八日。2019の想い。

2019年に書いた記事を抜粋して載せます。そんな想いで、ずっとやってきたんだなあ。ちゃんと進もうとしてたなあ。


2019.2.8

『マリカフェルメンツのこれから』 Scroll down for English.
もうすぐ春ですね。
お味噌を仕込みたい、醤油を仕込みたい、麹を造ってみたい、どぶろくを造りたいと日々実に色々なリクエストを頂きますが、マリカフェルメンツでは好きなところから、自分の思った方向とやり方でスタートすれば良い、といつも皆さんにお伝えしています。
そして、全部自分でできるようにならなくても良いのです。最終的に助け合って全体的に全てを補えるようになればいいのですから。
あなたが麹を造れるのであれば、それを差し上げてお味噌作りは誰かにやって頂いてもよろしい。
あなたが醤油を造っているのであれば、お隣のお酒と交換するのもまたよろしい。
足りないものがあるのであれば、寄せ集めて一緒に仕込むのもまたよろしい。
学ぶ、ということは造ってくれる人がどれほどの愛情と心をかけてそれを用意してくれたかを理解するきっかけとなります。
それが分かると、自然と感謝の気持ちが湧き起こり、無駄にしたくない、大切に使いたい、と思い始めます。
また一度自分で造ってみるだけで、自分が今まで手にしていたものへの価値観が大きく変わってきます。
そして造ってくれた人への感謝に包まれると、次は必然的に自然への畏怖と感嘆、また共生できる喜びに溢れてきます。
それがどんなに豊かな暮らしか想像がつきますか?
毎日がワンダーに祝福され、自分自身が満ち満ちて、誰かとそれを分かち合わずにはいられなくなります。
私が発酵を通して伝えたいのは、そういう暮らし。
今年から、マリカフェルメンツでは初心者向けの発酵の講座も引き受けていくと同時に、今までお伝えしきれなかった麴の世界をもう割愛することなく必要な時間をかけて皆さんに知って頂こうと考えています。
その取っ掛かりとして、小さなお話会のご依頼も引き受けていきます。
何なんだろう?知りたい、分からないけど気になる、という好奇心に応えるような、ゆるゆるとして帰ったらひとつ心に灯りが灯っているような、そんな集い。気がついたら、あれやってみよう、と自分で決めてしまっているような、そんな集い。
そしてこれまで以上に、皆さんと麴の世界への学びを深めるための特別講座、『麴学 -Kojiology-』を定期的に開いていきます。
これは、今までの一日コースとは少し違いある程度のコミットメントが自分に対して必要になります。
そのコミットメントとは、学びたい、という自分の欲求に対してはいどうぞ、と自分でその場をプレゼントしてあげることです。
そこにこれを学んだら何に使えるのか、何者かになれるのか、損なのか得なのか、という雑念は一切不要になります。
それは、見たいと思ったものを素直に見に行くこと。
聴きたい、と思った音に耳をすませること。
触れたいと思ったものに触れてみること。
感じたいと思ったものを感じてみること。
ただそれだけのシンプルなひとつの行動なのです。
あなたがその一歩を楽に踏み出せますように。
そしてあなたが動いたら、その一歩がまた他の誰かの勇気になって、その人の一歩もつい踏み出てしまいますように。
そんな人がたくさん増えたら、今度はみんなでコロコロと笑いながら転がっていけますように。
きっと今まで何故、と思っていた色々なことが、しごく簡単に解決していくでしょう。
さあ、これが私の事始め。終わりの始まりのうた。
あなたは、どんな一歩を踏み出しますか?
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『Our vision』
We've been receiving quite random requests on teaching Miso, Shoyu, Koji and Sake etc on daily basis.
What we always tell people is that you can start from any angle, any format you like regardless of your career or knowledge base.
After all, you don't have to be able to make everything by yourself because someone else can do what you can't, and you can support each other in a community. Eventually, we supply ourselves as a whole.
Learning a process can give you a chance to know how much unconditional love the one needs to offer, that you will thank for, use it efficiently and appreciate it the whole time. The feeling will eventually lead you to the pleasure towards nature and for the fact that you are lucky enough to live with it.
Your every day will be celebrated with a small miracle. It will fulfil you, start to overflow and then it's the time to share it with someone.
That's the kind of thing I want to tell you through fermentation.
Just like the last half year, we will continue travelling around to give our lectures and classes. Some agendas are being planned now and will be announced shortly to who needs it.
From this year, we would like to secure sufficient time to deliver our message on the world of Koji as well.
We call it Kojiology. It's everything you need to know about the field of Koji making, all the inevitable aspects and influence on your life.
It will require some more of your commitment.
The commitment that you satisfy your appetite for learning by providing yourself with a place and ingredients to start.
The commitment that you go and see what you want to see, that close your eyes to listen to the sound you want to hear.
Or that you touch and feel what you might want and take one step to experience all that.
It's just that so simple and all the worldly thoughts are absolutely gone at that moment.
I hope your first step be an easy one.
Then your step will encourage another one and in the end, we are all rolling and laughing.
This is the first step I take today. What's yours?

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