鉄道車両の乗り心地の評価手法(乗り心地レベル)
鉄道車両の乗り心地は、加速度(振動含む)、音、温度、空間、気圧、内装、接客等、様々な要素から構成されている。これらの要素のうち、本記事では振動加速度を対象とした「乗り心地レベル」による評価手法について記載する。
(1)乗り心地レベルの算出手順
乗り心地レベルは以下①~③の手順で算出する。
①走行する鉄道車両の車体の加速度(上下、左右、前後方向)を測定する。
②①の測定データを任意の区間で切り取り、乗り心地フィルタ*に通す。
③②のデータの実効値を基準加速度で割り、dB表示する。
* 人間が周波数ごとに等しい
大きさと感じる「等間隔曲線」をもとにして作られたフィルタ。上下方向と左右・前後方向で異なる。
(2)乗り心地レベルによる評価方法
乗り心地レベルが小さいほど乗り心地が良いと評価するが、一般的には以下①~⑤に区分する。
①:83dB未満
②:83dB以上 88dB未満
③:88dB以上 93dB未満
④:93dB以上 98dB未満
⑤:98dB以上
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