シン・エヴァンゲリオン劇場版の構成

私の構成観では以下になります。時間は適当です。

鏡像構造です。ただ同色部分の対句は少ない。細かく見ればあるのかもしれませんが、そこまで没入できないので簡単な章立て表のみで終わりとします。

Youtubeで見れるエヴァ解説は、いずれも優れています。文学系で最も詳細に作品を検討できているのは（私の認識では）夏目漱石研究なのですが、アニメ解説は残念ながらそれの上をいっています。視覚情報なので記憶しやすいというのもあるでしょう。しかし作品への集中がなければ記憶しても解析しないわけで、客観的に見れば宮崎、庵野は漱石など文豪以上の地位を獲得していると言えます。

漱石はシンクロ率無限大の読者を獲得できなかったのです。

シンエヴァはエヴァ序破Q+αの繰り返し構造と見ていました。分かりやすいところでラミエル戦とパリ市街地戦の鏡像形など(味方側が使徒のように振る舞っている)。三幕構成のラストをまた三幕構成で行う形なので、そりゃ大団円感が凄いです。

— 焼売 (@shao1mai4) September 6, 2021

あ、すいません。使徒はセントラルドグマに入っていくために侵攻してきてて、突入するまでに時間がかかるのでヤシマ作戦で砲撃して妨害をしてるんですよね。
同様にパリ作戦もパリの情報を取るまでに時間がかかる作戦を行っていて、エヴァ達(今回は敵)に砲撃で邪魔されるという構図になっています。

— 焼売 (@shao1mai4) September 9, 2021

つづきあります。