「オイディプス王」解説【ソフォクレス】
鬼のアポロン都市国家テーベのライオス王と王妃は、アポロンの社の人から伝わった神託を受けます。生まれた子はやがて父を殺し、母を犯すであろう。神託というよりほぼ呪いです。恐れた夫婦は子供を捨てます。足に金具を刺して動けなくした上で、配下の羊飼いに山奥に捨ててこいと命令します。自分で殺す気にはなりませんからこれは仕方がありません。
配下の羊飼いはかわいそうになって殺さずに別の羊飼いに子供を渡します。いけません。命令違反です。子供を渡された別の羊飼いはコリントスの王にその子を渡しま