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「どっちも好きなの。」という瞬間の、ざわめく胸のうちについて(1)~風邪ひきはムーブメントの目撃者になった

選ぶことなんてできないよ。

だって、どっちのことも本当に好きなんだもの。


…街のはなしをしています。


私は札幌出身、函館在住。

厳密に言うならば

小樽生まれ→札幌育ち→横浜→苫小牧(北海道)→土浦(茨城)→新百合ヶ丘(神奈川県川崎市)→古川(宮城県大崎市)→函館

に、これまで住んできました。

函館に来るまでは、やはり育った札幌のまちと学生時代を過ごした横浜への愛情が強く

他の土地は長くても2年しか住めなかったこともあり

「お世話になりました」というどこかよそよそしい感謝の気持ちを持っていました。

親しき中にも礼儀あり、というか。


11月のはじめ。

2020年の東京オリンピックをひかえ

なぜか唐突に降って湧いた「マラソンのみ、札幌で開催」というニュース。

都知事を先頭に「え!聞いてないよ!」というどよめきが起こったせいでしょうか

(どよめいたのは、他ならぬ札幌市民だって同じだと思いますが。)

これまた唐突に、TVのワイドショーで巻き起こった札幌バッシング

「なにもないところ」

何をもって「なにもない」と表現されたのか、私には発信者の意図はまったく分かりませんが

そこから、いわれのない誹謗中傷「#札幌dis」のネガティブなムーブメントが起こり、かけたのでした。

そう。

ムーブメントを炎上と表現するならば、

プスプスと黒いけむりがたちのぼりはじめた…


ちょうどその時。北の大地で暮らす とある若者が声をあげました。

浦幌町の古賀詠風さん、その人です。

【 「#札幌dis から #札幌discover #北海道discover へ」モーメント作りました!】
https://twitter.com/eifu0402/status/1190526862935482368?s=20

たまたまその週末 風邪で寝込んでおり、いわゆるツイ廃になっていた私はスマホを握りしめて歓喜していました。

「ネガティブな気持ちにネガティブな気持ちを返したら、争いになってしまう。そうはなってほしくない」

ひっそり思っていたことを、もっと的確に、もっとまっすぐな心で見つめて行動に移した人がいたのです。


その日いちにち、自分のTwitterのTLのなかで

札幌の人が#札幌dis に傷つき怒りを覚えそうになっていたら

「こんなタグが生まれましたよ!」と駆け付けて(実際にはコメント欄で呼びかけただけ、なのですけど。)#札幌discoverの誕生を知らせました。

やはり#札幌discoverのムーブメントを知った方たちは

「これは良き!」と喜んで 

お住まいのきれいな風景や、おいしそうなごはんや

四季折々のまちの姿を

ハッシュタグをつけて、Twitterの世界に送り出してくださいました。


風邪ですから、だるくて具合が悪くて仕方ないのですけど

心はあたたかくて

うれしくて

ふるさとの大好きな札幌が

市民や訪れた方たちに愛されている喜びをかみしめていました。

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写真撮影地:札幌市大通公園

#札幌discover #道南discover #北海道discover #日記 #写真




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