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「どっちも好きなの。」という瞬間の、ざわめく胸のうちについて(4)~ムーブメントのその先と、自分の住むまち函館

札幌disで起こりかけた分断を、Twitterのお祭りですばやく防ぐことができた

(#札幌discover #北海道discover の波に乗ってたのしい・うれしい気持ちになった人たちは、今回のdisをdisで返そうとは思わなくなったはず。)

そのよろこびの余韻のなかで、

ハッシュタグ発起人である古賀さんや絹張さん、sachiさんたちが

新聞、TV、ラジオ等で取材を受けたり

ムーブメント自体が話題になったりしました。


さらに12月7日。

発起人の方たちがNHK札幌放送局に招かれ、トークイベントに登壇することに。当日の様子は、NHKの地域ニュースでも放送されました。(現在、NHK北海道のニュース動画リンクは消えてしまったようです。)

残念ながら私はこのイベントに伺えなかったので、詳細を語ることはできません。

ただ、この日から「#札幌discoverその先」という新たなハッシュタグが生まれ、関わった方たち、このイベントに訪れた方たちが「自分たちなりにできることをやっていこう」という前向きな気持ちになられたのかな、と感じています。

そして最近になって。

ドット道東さんがガイドブックを作るための活動の一環で、#道東discover のタグを付けて写真投稿をしてくれるよう 呼びかけているところです。

(私もこちらのガイドブックにクラファンしたのですよね… 完成がたのしみ…)

ここにきてまた、#discover のムーブメントが活性化してきた雰囲気があります。


「今度は準備する時間もたっぷりあるし、#道南discoverのタグをつけて写真をツイートしたいなぁ」

私も思いました。

スマホのアルバムのなかに、函館の写真だったらたくさんある。

くうねるところにすむところ

今の私にとって、それは函館。


冒頭で軽く触れましたが、私は函館にたどり着くまでに いくつかの地方で暮らしました。

自分の意思とは関係なく、ひとりも知り合いのいない土地に部屋を借り

ある日突然、出ていかなくてはならないと告げられる。

それはとてもつらい体験でした

暮らしたどの場所でも、良いことも悪いこともありました。

そしてどこに居たときも、お世話になっている場所で楽しもうと努力してきたし、友達を作って 思い出を作って またいつか機会があれば訪れてみたいと思っています。

でも、いつも不安で

「もしも今日私が事故で車にひかれても、誰も私が何者なのか知らないんだ。」

と思っていました。


どこの人にもなれない悲しさ

生きているけれど、暮らしていない


函館へやってきたとき、

車で通りかかった二十間坂がとてもうつくしくて

「私、ここでなら暮らしていけるかもしれない」と思いました。

朝起きて、ごはんを食べて、仕事をして、買い物をして、友達にばったり会って、笑って話をして、じゃあまたねと手を振って帰宅する…

暮らす、ということばの持つ とんでもなく深く尊い価値が

私にはよくわかる

いま、私はこの函館で暮らしができている

時折 ふと立ち止まっては、その「当たり前」に感謝しています。

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写真撮影地:函館市 元町公園

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