葛藤は見えない
どうしても、気軽に自分のことを語ることができない。
人を信じる信じないの問題ではなく、「そのように育てられたから」としか言いようがない。
私は、自分の話を心やすく口にすることができない。
子どもの頃、訳もわからず
とにかく自分のこと、家族のことを外で話さないように固く禁じられた。
もし回り回って母の耳に入ろうものなら
ものすごく 叱られた。ものすごく。
父の仕事柄、家が興味の対象になりやすく
「プライベートの時間はゆっくり過ごしたい」という思いから
わざわざ職場と離れた場所に家を構えた親のきもちが
今なら心底理解できるけど。
子どもの私は、何は話して良くて 何を話してはだめなのか
区別ができなかった
結果として、大人になった私は
自分の話をすることに抵抗を感じる。そう、ものすごく。ものすごく。
「禁を破って」という悲壮感がでてくる。
どうして人のものがたりは伝えたいのに、自分の話はしたくないのか
話したあとに猛烈な後悔がやってくるのか
最近になって、ようやくわかりはじめた
その壁を
無理に越えようとも思わない。
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