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「I Thought About You」という曲

written by 赤須翔

think の過去形のthought
過去形なのが深みが増しますね。

この曲は前のコラムで書いた「夢の中で恋に落ちた」と同じくジャズスタンダードからコード進行を取って、メロディと歌詞を乗せ換えた曲。

「I thought about you」という曲から題名はそのまま。

何年か前まだこの曲が生まれていない頃、トランペットと男性ボーカルと三人でレコーディングした際に、I thought about youを録ることになり、まさに録音開始寸前でこのアレンジが降りてきた。全然ジャズの雰囲気ではなく、リズムはカントリーって言っていいんだろうか、3フィンガーでフォークっぽい感じ。
アイデアがまとまる前にそのまま勢いでスタート。イントロとアウトロに新しいリフを付けたけど、基本のコード進行は極力変えずに、リハモナイゼーション、転回系を駆使した。

ほぼ即興で録音したらなんか分からないけど、上手く行った。メンバーもよくついてこれたな、と思う。

そのアレンジが大変良かったので、のちに自分でメロディと歌詞を付けた。 歌詞もメロディも元の世界観からかけ離れないようなバランスをとった。

前のコラムでも書いたように、この手法を使うと、それはアレンジで作曲ではないと思われがちだけど、個人的には自分の世界観を表現できるいい作曲法だと書いたけれど、お次はアレンジだろうが作曲だろうがそんな枠組みはどっちでも良い、良いものは良いんだから、理屈こねないでくれ。という中間派も現れ、オマージュでいいじゃないか。と。その辺は曖昧にオマージュって言っておけば良いんじゃないか。との意見があり、それもそうだなぁと思ったので、今後はオマージュでいきます。オマージュ赤須。

オマージュ赤須によるオマージュコラム。このままオマージュで終えてもなんなので、少し歌詞を載せて終わりたいと思います。

「君の事を想っているよ。君を探して旅に出るよ。電車に乗ってみたよ。流れる景色にあの日々重ねる。

君の事を想っていたよ。君を探して旅に出たけど、どこに行ったって何をしていたって、君がいるI thought about you」


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