やまがあるのにやまなしけん、とはこれいかに!!
山梨って、ナシが有名だっけ?
とか、山があるのに山梨県?
とか散々言われてきたのですが……
前者の質問に応えると……
最近では、我らがヴァンフォーレ甲府のホームスタジアム、山梨中銀スタジアムから最寄りの中央自動車道インターチェンジ、甲府南インター周辺の町では、桃が儲からない(他に有名産地が県内に多数あるため)ので、梨に転作している、という情報を得ております!
つまり、これから梨が有名になる予定です!!
とはいえ、山梨に梨の産地はもともと、ほとんどありません。
山梨、というのは語源が別にあり、当て字みたいなもので……
元々は
「月見里」
と書いて「やまなし」、と呼んでいたのです。
このくらいの高さの「山」では「山」とは言わず、岡(おか)である。
この辺りに「山」がないから月がよく見える。
「富士山以外全部、岡」
月がよく見える、山のないところだから「やまなし」「月見里」という名前になった、と言われているのです。
「やまがあるのにやまなしけんwwww」
とか笑う奴らへの答えは
「そうだよ、お前らこれが山に見えるのか、こんなもん、丘じゃあ」
「この程度で山とか、平地の人間は自然を舐めてるから困る」
という事になります。
ちなみに、
「この程度は丘なんだ」
というのは、古来の日本の山間部では常識的な考えであったようで、それが県名に現れている県が、山梨の他にもう一つ
岐阜県
岐阜の阜、という字も、「丘」「岡」「陸」などとならんで
「おか」
と読む、今で言うと「山」を現す言葉のひとつ。
岐阜の岐は、枝状に分かれた山道、の意味なので、
阜(おか)の道が細かく枝分かれした様子、そういった山の中の集落?の集合体が岐阜県、という意味になるのでしょう。
ここでも、「山」ではなく「おか」、であって、山ではなく阜(丘)、というのがポイントで……
やまがないのにやまなしけん
丘しかないよ、岐阜県
といった形で、今は「山」と言われている地形が、昔は「山」と「おか」に分けられていたものと思われる、という話でした。
ぎふのふ、という字を「岐阜県以外でみたことがない」とか言われているなかで、今日甲子園で勝った横浜高校の効果に「富岡の阜(おか)」と使われていたのを見て、とりあえずまとめてみました。
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