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笛吹樵(ふえふきこり)yuni復活なるか?

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2006年以来活動停止している笛吹樵yuni。2019年11月に突如再起動を思い立ちました。本当に復活できるのか?リアルタイムて追います。 (2020年4月1日の時点ではまだ現在…
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再開して約1ヶ月たったころから、息を入れることを少し意識化して、ロングトーンの最初の練習を思い出してみた。音がかろうじて出るかというくらい弱い息からはじめて、徐々に息の量を増やして音が割れるまで吹き込んで、徐々に息を弱める。それを繰り返しながら最適なポイントを見つけるという練習。

何故か中学生だった弟が誕生日プレゼントに楽器が欲しいと言い出した。それで家族で銀座のヤマハに行った。いろんな楽器を見て歩いたが、とりあえずすぐに音が出そうな楽器はリコーダーしかない。それで、木製のアルトリコーダーでいちばん安いものを買った。でも本当はギターが欲しかったらしい。

14年ぶりに息を吹き込まれたのは全て木製。ソプラノ、アルト3本、バス。どの楽器も何かの節目のときに手に入れたものたちで、それぞれに思い出深い。プラ管も小学校のソプラノ、高校のアルトは行方不明。習いはじめてから買ったソプラニーノとソプラノがあったけど壊れててしまっていまは無い。

普通は中学でバロック式のアルトを習うことになっているが、うちの中学でではやってない。中学3年間たぶんリコーダーは吹いてない。音楽の授業は歌と鑑賞。ブラバンに入る気にはなれず。一年下のフルートにかわいい子がいたけど。ギターがカッコいいと思ったが手を付けず。なぜかドラムをはじめた。

毎週1回2時間のリフレッシュではなく、毎日1時間というサイクルに入り込んだのは、はじめてのこと。古い楽器でも痛みは無く、むしろ以前よりよく鳴るようになったので、どんどん吹き込んでゆく。ただ楽器が鳴るのではなく身体とともに鳴るような気持ちになり、趣味の領域を超えはじめました。

他のクラスとの合奏交流でのこと、一番後ろのリコーダーの男の子たちが突然立ち上がって、ピロピロピロピローッてやった。いわゆるトリルってやつね。なにこれズルイ!って思った。楽譜になんて書いてあるの?うちのクラスの演奏は、いかにもきちんとまじめだったので、ちょっとうらやましかった。

涼しいところでケースに入れてしまってあったので楽器のコンディションは、徐々に湿度を回復すればなんとかなります。 人間の方はたいへんです。呼吸がとても浅くなっていました。仕事がら大きな声もときに必要ですが、呼吸は案外浅いのです。まず深呼吸。素早く吸ってゆっくり吐く練習です。

5〜6年の担任は音楽とスポーツが好きで、クラス全体がオールファイターズと名付けられたチームでした。私はスポーツはまったくダメでした。オルケスタ・オールファイトでも、花形の小太鼓には選ばれず、その他大勢のリコーダーでした。よく練習したので、ピッチが揃ってとてもきれいな響きでした。

木製のリコーダーというのは、コンディションを維持するのが難しく、ベストと思って吹きすぎるとすぐに機嫌が悪くなる。鳴りきったかなというときに、楽器そのものの限界も感じたりする。でも今回感じたのは自分自身の身体の限界。楽器を響かせ続ける身体のバランスが崩れてるし、そもそも体力が無い。

木製のリコーダー、ソプラノ1、アルト3、バス1。13年ぶりの慣らしにはそれぞれ毎日10分、つまり毎日1時間。これを約一ヶ月やってある程度戻ってきた。それから、それぞれを目一杯鳴らすために吹き込む。幸いバス以外はすぐにかつての鳴りきったところまで戻った。

リコーダーを始めたのは小学校3年生のとき。棒状のものを持たせると小学男子は必ず振り回しますが、私は楽器として扱いました。クラス全員で吹くと音程が揃わずひどい騒音になるのが嫌でした。ちょっとは譜面が読めたのでで勝手に練習したり、テキトーな曲を吹いたりしてひとりで遊んでました。

15分を毎日、最低でも1か月くらいは続けます。 ソプラノ1本、アルトが3本、それにバス。 いちばんふるいアルトの1本はちょっと後回しにして、それでも毎日1時間。 同時に呼吸を整えるための身体づくりもかねて。 演奏というよりは息を入れて音を出すという感じで。

2019年11月に突然。音楽再開する!というスイッチが入り、ケースにしまわれていた笛たちを取り出し、少しずつ息を入れ始めました。 木のリコーダーは慣らしが必要。13年も休んでいた楽器なので新品の楽器と同じ用ようにはじめは1日15分くらい息を入れて、少しずつ湿度を戻します。

そのときの再開は、不完全燃焼どころか、焚き付けだけがパーッと燃えただけで終わっちゃった感じで、湿った薪はやっぱりダメというのが教訓。まぁいろいろとタイミングも悪かったし。笛吹樵は4か月くらいで活動停止しました。