花かんむり １

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　雪柳　妹と編みにし「花かむり」　
　　　　　遠き日思えば　春の雨降る
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（短歌に託した姉の思いを想像する）
長姉が、私のすぐ上の姉と二人で花冠を編んでいる。姉は、覚束ない妹の手元にそっと手を差し伸べて編む手を進めている、そんな情景を思い出しているのだろうな。

出来上がった花冠を頭に乗せて得意げな顔をしている次姉の写真を、古いアルバムの中に見つけた。