五人でいることの意味。

昨日YouTubeで手越君の記者会見をみた。
NEWSのファンや手越君のファンの人たちはどんな思いであの会見をみていたのだろう。
前向きな発言をたくさんしていたと思う。今までジャニーズ事務所を退所してきた人をいろいろ見てきたが、たった一人で会見を開き、あんな風に発信した人は私の記憶にはない。私はNEWSのファンでも手越君のファンでもないがとても頑張ってるとも思った。でも時折出てくる弁護士というワードや、「社長とは話していない」という内容から今までにはなかった不穏な空気みたいなものを正直感じた。ジャニー喜多川社長が生きていても同じようになっていたのかとふと、思ったりもした。

1、ファンの想い

アイドルグループを好きな人の中で、個人一人だけを応援してグループに全く興味のないという人はいないと思う。ほとんどがいわゆる”○○よりの箱推し”というやつだ。グループとしての楽曲や、ライブの良さ、グループの持つ雰囲気だったり、そこに惹かれてファンになる人が多いと思う。ファンも含めての一体感も夢中になって行く要素の一つだ。
そんなファンにとって、昨日まで普通に活動していた大好きなグループのメンバーが、急に脱退してしまう事は”晴天の霹靂”といっても過言ではない。今までの楽しかった日々を否定されたかのような気持になる。中には、推しがそう望むなら応援する。と素直に思える人もいるだろうが、仲の良かった友達に一方的に裏切られた気持ちと同じくらいショックだろう。それをNEWSファンは何度も味わってきている。「残った3人で今後もNEWSを続ける」と表明したメンバーやファンの気持ちはかり知ることはできない。

私の知り合いは別界隈の人気グループの熱狂的ファンだったが、推しではないメンバーが脱退したとたんそのグループのファンを辞めた。持っていたCDやグッズなどもすべてメルカリで売ってしまった。熱狂的だったがゆえに完全形ではない状態のそのグループを見ることもできなくなったと言っていた。青春をかけて応援してきた自分が急に哀れになってしまったとも言っていた。
ファンの想いも様々である。

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2、アイドルというもの

ただアイドルだからといって、自分自身の想いや、すべての感情を封じ込めてファンのために生き続けることはできない。特にジャニーズは仲良しグループが一緒にデビューしたわけではなく、ジャニーさんが先見の明で集めたメンバーをデビューさせて来たわけだ。そのグループに入れそうで入れなかった者の話や結成の秘話的な話もよく耳にする。すべてのグループが同じ夢を見続け何年も何年も同じスタンスで歩み続けるほうが不自然なのかもしれない。ファンの想いとはうらはらなのだ。

同じジャニーズ事務所のグループでも10年以上活動してきたグループで理由はともかくメンバーが減っていないグループは、V6と嵐だけ。
V6はもともとカミセンとトニセンで完全に年代も違う。大先輩と同じグループというのは、はなから持つグループという概念が別のもののように見える。ビジネスパートナーの要素が強く感じるグループだ。個人で活動している時間も長い。もしかするとそんな危機もあったかもしれないが、それを感じさせない熟年夫婦のような貫禄がある。とても素敵なグループだ。

そして嵐というグループは誰かがいなくなっては嵐ではなくなってしまう。嵐ファンでなくても聞いたことがあるだろう”5人で嵐”という想いの下、今年いっぱいで活動休止するという道を選んだ。

3、五人でいるということ

以前に、にのがライブで言っていたのは「いい大人が人生ぶん投げて、アイドルをやってきた.....」という言葉。その言葉の重みは今でも痛感する。まだ結婚を発表するいくらか前の話だが、彼は彼なりにそこのだけは譲れない思いがあり、いくつもの葛藤と戦ってきたんだろう。他のメンバーも少なからず同じ思いがあったのかもしれない。
でも彼らはファン以上に長年にわたり”嵐”というグループを愛してきた。
嵐ファンなら皆が知っている、周知の事実だ。それを感じるたびにこのグループを応援して来れたことが心から嬉しかった。

そして彼らは、”誰かが居なくなる嵐”をファンにさらすことができなかったのと同時に彼ら自身のモチベーションが4人では成り立たないことも分かっているからこそ選んだ道だったんだと思う。彼ららしい決断だ。そしてファンにとっても最良な選択だったと心からそう思う。
ファンにとっても5人で嵐なのだから.....。

翔君が以前話していた。グループで長く続けるためには、長く続けようと強く思わないと続かないと。翔君の翔君らしい強い思いが感じ取れる。人数が減っていったグループがファンの事を思っていないという訳ではない。むしろグループ全員のベクトルをずっと同じ方向で維持することは奇跡に近いことなのかもしれない。
それを20年以上も続けてきた”嵐”というグループは、やはりすごいグループなのだ。

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5人で居続けることが彼らにとっても、ファンにとっても一番大切なこと。活動を休止しても、5人の嵐である限りファンもしっかり前を向いて歩いて行ける。彼らが設けてくれた2年という活動休止までの歳月は、ファンにとって気持ちを整理するためのなくてはならない時間だったと思う。本当に彼らの誠意に感謝の気持ちしかない。

彼らは去年、約一年という時間をかけ20周年の記念ライブを50公演やり遂げた。それはファンクラブに入っているファン全員に、できる限り多くの人たちに見てほしかったからだ。潤君は、急に活動休止をしてしまって「あのコンサートが最後だったんだな」という想いをしてほしくなかったと言っていた。全員の目に改めて嵐の姿を焼き付けてほしい。今まで応援してきてくれたすべてのファンに放った感謝の想いだったんだと思う。


最終公演で、にのはファンに向けてこう言った。「嵐のファンがあなたたちでよかった。」と。これを聞いたすべての嵐ファンは涙したに違いない。

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