他人の不幸は蜜の味【癌と異常】
私が子宮頸がんの初期と発覚したのが、2013年の一月。メジャーデビュー2ヶ月目に発覚するとか、神様は意地悪なのではないかと思った。
それまで婦人科系の病気について何の知識もなかった私は、自分が診断された病気についてググりググった。
幸いにも私は初期で、上皮内癌というものだったので痛みなども抗がん剤などの治療もなく2泊3日の入院で終わった。
自分ではあまり癌になった気がしないのは痛みがなかったから、だから私のような癌のアマチュアが癌であったと言うのが申し訳ない。
もう完治はしたが、メンテナンスとして年に一度は婦人科のクリニックに行き定期検診は受ける。
そして癌になったときに保険に入ってなかったことに後悔をした。
癌になると10年は入れない保険が多い。
2年前にとある保険屋さんに行ったら、癌が完治してもまだ5年しか経ってないからと、ほぼ面前払いのような形で断られて何だか切なくなったことがある。
そして癌になってから7年も経ったのだから、なんらかの保険に入れるだろうと思い、とある保険屋の相談所に行った。
保険屋の相談所で色々と話をしてみたが、やはり2泊3日の癌の初期でも、癌は癌なので入りづらいと。
そして、またここで新たなものが出てきた。
私が以前に心の病院に行ってたことも精神病と見なされて完全にアウトなんだと。
それが病名の診断が下ってなくても、病院に行ってるという事実だけでダメ。
そうなのか、あんなに保険のCMをやっていてもメジャーな保険に入れるのは本当に健康な人だけなのか。
私のように病気になって、保険の大切さを知った後に保険に入りたくてもなかなか自分の理想の保険に入ることができないなんて。
それでも私のようなものでも、入れる保険がありそうなので入るとは思う。
癌というものは、やはりなった後もその人間を苦しめるものなんだなと感じた。
私はまだ初期だったから、癌については語れることは少ないが、そんなに癌になった意識が薄い人間でもみんなと同じ保険には入れない。
普通に生きていくというメニューは全く普通ではない。
そもそも、普通と言われる類のものからズレてる意識のある人間だから諦めはつく。
もしかしたら普通と言われるものこそが、逆に異常なのかもしれない。
普通な人と異常の人の比率があったら
世の中異常な人の方が多い気がするものね。
普通ってなんなんでしょうね。
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