ウンディーネとジェルのろうそく【短編小説】
一年が終わる日の少し前。
明かされていなかった名前と素性が少しだけわかるお話。
ろうそくの物語は、まだ始まったばかり。
Ⅰ北の魔女のお城には様々な生き物が集まるが、
中でもろうそく作りに興味を持ったのは水の精霊だった。
キャンドルを一緒に作ったり、炎を眺めているうちに
彼女たちはとても仲のいい友達となった。
水の精霊・ウンディーネは、いつも草花に囲まれている魔女の事を
とてもうらやましく思っていた。
いつか、自分の住む湖の中でも朽ちることのない
草花が欲しいと願って