ろうそくの妖精 芯をさけるくん【短編小説】
店主のイマジナリーフレンドの不思議な妖精のお話
助けてよ、誰か
そう言っても、暗い空間に
ただただ言葉が溶けていくだけ
そばでずっと見守っていた
誰よりも一番の存在を
早く思い出してほしかったのに
思い出してくれないなら
もう勝手に連れてきちゃうよ
こっちの世界に
Ⅰろうそく屋の作業場には
たくさんのキャンドルが並び
その一つ一つに宿っていると言われている
「ろうそくの妖精」
彼らはみんな白くて
頭の上に青い炎を灯しています。
もともとは店主のイマジナリーフレンド