見出し画像

プロのインフラエンジニアが、激安ミニPCを買ってみた。

ちょっと仕事でちっちゃ~いPCが欲しくなったので、ポチリ。

買ったのは、Beelink Mini S12 Pro。買った値段はクーポン込で、24,400円でした。

いま、極狭い界隈で話題のAlder Lake N Intel N100 搭載マシンです。いわゆる12世代CoreのEコアという省電力コアのみの4コア4スレッドとなります。16GRAMに500Gのストレージ。Windows11とはいえ、普通に動きます。ゲームやAI、動画編集なんかはツラいと思うので、セカンド/サード マシンとしては、良いのではないでしょうか。で、コレがコノ値段。スゲェ時代になったなぁ。

しかし!

激安ミニPCには落とし穴もあります。そこらへんを見ていきます。

うん。ミニミニかわいい。

大きさはコレくらい。12cm平面に、厚み3cmといったところでしょうか。Miniの名に恥じない。でも、個人的には大きさで1/2~2/3。厚みで半分。ファンレスに、USB給電だと良かったのですが。まぁ、そういうのが出たらまた買ってしまいそうです。

まず、電源付きということは、

電気用品安全法に適合しているか確認しなければなりません。要するにPSEマークです。


電源

ちょっと見づらいか。


PSEマーク

PSEマークあります。電源はOK。しかし、、、

本体ウラ

技適がない。いやん、技適警察にタイホされちゃう。

技適がない無線機器をつかうと、不法無線局(無線機器)となり、「一年以下の懲役または100万円以下の罰金に処する」となります。しかし、コレには例外があり、例外というか、このBeelink Mini S12 Pro自体は無線機器そのものではないという考えになります。

Q17 認証取得済みのモジュールを組み込む製品は、製品本体として再度認証の取得が必要ですか。

A.
認証を取得したモジュール(アンテナ等を含む)に一切変更を加えなければ、製品として再度、認証を取得する必要はありません。

つまり、モジュールが技適を持っていれば、それを丸々貼り付けただけの、Beelink Mini S12 Pro自体は技適を取る必要がないということです。よし、では開けます!

パカり

左下の銀色のモジュールが、無線モジュールです。Intel AX101D2Wと書いてありました。モジュールの下側に黒いなにかで封がされている線の先にアンテナがあるそうなんですが、マザーを固定しているネジが非常に固く、向こう側を見ることができなかったです、、、まぁ、ユーザーが手を出せないように、アンテナ線の封をしていると解釈します。コレも技適的には大事な項目です。

で、Intel AX101D2Wですが、コレはインテルから文書が出ています。

https://www.intel.com/content/dam/support/us/en/documents/wireless/ax101-regulatory-webflyer.pdf

このPDFに、

技適マーク

の、技適マークの記載があります。この番号を総務省のページで検索すると、、、

この、数字でこのモジュールが技適を取っている事がわかります。正直若干のグレーさを感じますが、良しとしましょう。

と、いうわけでハード的にはOKそうです。でもねぇ、、、

起動して、簡単に初期設定をして、まず見るべきはそう、

こういうトコやぞ

これは、管理者でコマンドプロンプロひらいて、slmgr /dlv とすると、出てきます。コレのみるべきは、プロダクトキーチャネル。Volume:MAK とあります。コレはボリュームライセンスと言って、ある組織の中でWindowsをたくさん使う際に、何個分という形でかうライセンス形式。つまり、組織外でつかう・・・例えば売り物にこのライセンスをつけて売ることはできません。責任はBeelinkにあるのですが、気分はよくありません。なので、Windows 11をクリーンインストールで再インストールします。このライセンス状態が「ライセンスされています」でいいとか、マイクロソフトアカウントで初期設定するとか、しばらくインターネットにつなぐとかイロイロうわさはあるのですが、念のため全部します。それでライセンスがデジタルライセンスと言って記録されます。

で、クリーンインストールしました。そして、同様に処置すると、、、

リテール

プロダクトキーチャネルがRetailになりました。どういう理屈なのかわかりませんが、リテールライセンスはありがたい。単独ライセンスなので自由です。OEMライセンスと言われても、、、な感じですしねぇ。

と、まぁココまでやれば安心して外で使えます。動作は良いですよ。なんかタスクマネージャを立ち上げると苦しそうですが、ネットしたりする分には特に気になるところはありませんでした。

と、ゆーわけで、激安ミニPCの闇をお届けしました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?