見出し画像

また会えますか?は最強の言葉かもしれない

「恋人はいますか?」なんて言えなくて代わりに訊いた「また会えますか?」
荻窪メリーゴーランド/木下龍也 鈴木晴香
141頁より

この本に出逢ったのはまだ短歌を始めて間もない頃。何気なく本屋の短歌コーナーを見ているとピンクの表紙にビッグネームのお二人が。
何気なく立ち読みをし、開いたページに書いてあったのがこの短歌だった。
分かる!分かりすぎる!!
レジに持っていき荻窪メリーランドを購入した。
この歌集は、ひょんなことから出会った二人が恋におちて最終的には墜ちるとこまで墜ちる。ストーリーを短歌で表現している。
甘いラブストーリーから苦すぎるツラすぎる二人の結末。明朝体が鈴木さん、ゴシック体が木下さんと分かりやすく短歌が構成されている。

自ら好きになって、恋人がいるのかいないのか気になる人。
私自身も直接的には言えなくて回りくどいことを言って結果、恋人がいるのかいないのかもわからぬまま関係を進めなくなってしまったことがあるから分かる。
この短歌に出会った時、そっか!また会えますか?を言えばいいんだと気付かされた。
はいと答えられたら、関係は前に進めるだろうし、いいえだとそこで関係は終了。
シンプル!
また会えますか?は、最強の言葉かもしれない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?