見出し画像

「失敗」が、今の僕をつくったんだ。

愛しい人が失敗して落ち込んでいたので、慰めようと思って「失敗は、した方がいいんだよ」という話をした。
失敗しないためのいちばんいい方法は「挑戦しないこと」なんだけど、失敗の少なさを誇るのは虚しい。
もっと失敗しておけばよかったって思うくらい。

もし僕が、最初の職場で挫折しなかったら、我慢できてしまっていたらというのをときどき考える。
きっと、今みたいな僕は存在していなかっただろう。
今の僕は、失敗がつくったんだよな。
そして、僕は僕になれてよかったと、今は思えている。
だから、失敗してよかったと思える。

愛しい人を慰めようと思って口にした言葉で、自分が慰められてしまった。虚弱な体も、偏りのある特性も、折れやすい精神も、今の僕になるためには必要だったんだな。

文章を読んでなにかを感じていただけたら、100円くらい「投げ銭」感覚でサポートしていただけると、すごくうれしいです。