不動産投資はなぜアフィリエイトと相性がいいのか

脱アフィリとして2年近く、不動産投資をやってきた。今でもそうだが不動産投資を始める前からアフィリエイトと相性がいいなと思ってきた。

しかし、不動産投資を始めた当初は感覚的で捉えていた。昔から先輩アフィリエイターさんが不動産投資家へ転身するのもよく見かけていたし、朧げに「相性いいんだろうな」と。

ただ感覚的であれ2年も不動産投資を続けてくると、なぜアフィリエイトと相性がいいのか?を明文化できそうだったのでnoteにまとめることにした。脱アフィリで何をしようか迷っている方に一つの参考になれば幸いだ。

※あくまでもアフィリエイトの仕組みと不動産投資の相性がいいだけで、全アフィリエイターやブロガーに不動産投資がおすすめと言う気はない。

収益が積み上げ式

不動産投資の最大のメリットはこれだ。

入居者がいれば家賃がもらえて、退去すればもらえないという単純な構造だ。例えば家賃5万円の物件なら毎月必ず5万円入ってくる。注目してもらいたいのが収入が減る要素は退去のみという点だ。

家賃が変動することはほぼない。入居者が「今月の給料は少なかったから3万円しか払わん」など言うことはないだろう。家賃5万円なら絶対に5万円だ。厳密に言えば家賃も下がる可能性があるが、いきなり5万円が2万円になることはない。

SEOアフィリエイトしてる人ならこれがどれほどのメリットはわかってもらえるはずだ。SEOアフィリエイトみたいに収益が乱高下するような変動要素が一切ない。収益の変動要素は退去だけだ。

そうなると「じゃあ、退去ってないの?」という疑問がわく。が、問題ない。僕が不動産投資に参入する前に想定していた空室率は7~8%。この数字は2年ごとに退去があり、2ヶ月の空室期間があるという想定の数字だ。

この数字は必ず、

入居数>退去数

となる(保有物件数が10戸以下なら)。退去があったとしても入居数が必ず上回る。だから収入が減る可能性は限りなく低い。

ちなみにこの当初想定していた空室率はかなり高めで、実際にはもっと低かった。僕のやっている戸建て投資は入居者がつきやすく、退去が少ないからだ。この2年間で全保有物件中、退去はたった1件だ。

平均空室期間も1ヶ月以下であるため、本当に積み上げ式だ。物件数に比例して安定的に収入が増え続ける。

積み上げ式だとアフィリエイトに有利

SEOアフィリエイトは年々不安定になって事業の見通しがたたなくなっている。変動、大手参入、承認率問題、案件終了、ITP、CVR低下、違反リスなど。しかもすべてが自分でコントロールが難しいものばかり。これがSEOアフィリエイト最大の弱点だ。

一方で積み上げ式の安定収入が作れるのが不動産投資だ。不動産投資の強みが、SEOアフィリエイトを弱みをうまく補完してくれる。本当に相性がいい。

減る恐れのない収入があるというのは思っている以上にありがたい。精神安定剤になるはずだ。アフィリエイトの固定費を賄えるほどの家賃が入ると本当に安心する。

SEOアフィリエイトはそもそも固定費が異常に少ない。なので家賃収入で固定費をカバーするのは十分可能のはずだ。そういう意味でもアフィリエイトと相性がいい。

精神安定剤を手に入れたら腰を据えて再度アフィリエイトをやってもいいし、そのまま突き進んでセミリタイヤしてもいい。もちろん、違う事業に参入してもいい。後述するが不動産投資は比較的手もかからないので不労所得が新規事業の邪魔になることはない。

比較的専門知識がいらない

不動産投資はアフィリエイト界隈よりも外注できる環境が揃っている

不動産情報は売買仲介が持ってきてくれるし、売り主との調整や書類など売買の段取りもしてくれる。

リフォームするときは工務店がいる。電気から水回り、クロスすべてを丸投げできる。

入居者の募集も賃貸仲介がしてくれる。申込みが入れば保証会社の審査や契約書の締結までやってくれる。

入居後も管理会社に任せればクレーム対応や修繕も勝手にやってくれる。入金管理や退去立ち会いまでも。

このようにどのプロセスでもプロがいるため、比較的専門知識はいらない。タスクやプロジェクトなどで外注に慣れているアフィリエイターなら難なく段取りできるだろう。

脱アフィリと言ってもアフィリエイトを続けたい人は多いだろうから、新しい専門知識をそこまで必要としないのはうれしいはずだ。

※あくまで「比較的」であり、不動産投資の知識はもちろん必要。

手間がかからない

先ほどと似ているが、外注できる環境が整っているため手間もかからない。

仮にすべてを外注したとすれば、大家としてやることはない。満室だと本当に何もすることがない。やることと言えば不動産情報を見て次の物件を物色するぐらいだ。

一時的にバタバタすることはあるものの、他の事業から比べたら本当に手間がかからない。サラリーマン大家が流行っているが、サラリーマンをしながらでも大家業ができるのが何よりの証拠だ。

時間の自由が利きやすいアフィリエイターならこれぐらいの時間を捻出するぐらい簡単なはずだ。アフィリエイトしながらでも不動産投資は十分できる。

脱アフィリと言うと完全に新規事業に全振りするイメージがあるが、不動産投資なら軸をアフィリエイトに置いたまま片手間でもやりやすい。アフィリエイトの副業で不動産投資をやる感じだ。

(世の中にはDIY大家も多く、非常におもしろそうに見えるが、DIYは時間喰い虫なので初動では避けるべきと考える)

アフィリエイターは集客力とクロージング力がずば抜けている

不動産投資のリスクはいろいろあるが最大のリスクは空室リスクだ。逆に言えば空室さえ埋めればなんとかなる。

しかし集客やクロージングに関して言えばアフィリエイターはかなり有利だ。

・自分の物件の強みは?
・自分の物件のターゲットは?
・そのターゲットに刺さる訴求は?
・ターゲットはどんな検索行動をする?
・ネット掲載でライバル物件より目立つためには?
・もっと露出を上げる方法は?
・内覧後の成約率を上げる方法は?

アフィリエイターならsuumoをリサーチして「suumoで上位表示する方法」に見当がつくだろう。Googleよりもっと単純だ。

入居者の検索行動を考えたら露出すべき媒体もsuumoなどいわゆる賃貸ポータルサイトにこだわる必要がないと気づくだろう。もっと言えば賃貸ポータルサイトよりもっと最適な媒体があることに気づくはずだ。

媒体と言ったが別にWEBに限らない。アナログでできることもある。アフィリエイターは顧客視点で考えるのに慣れている。例えば賃貸仲介(アパマンショップさんとかエイブルさんとか)は現在でも有効な募集手段だ。では彼らを味方につけるには?自分の物件を紹介してもらうには?毎日電話してプレッシャーをかける?数を回る?広告料を上げる?ここでも相手の視点に立って考えられるアフィリエイターならではのアイデアが出るはず。

アフィリエイターだからWEBだ、古い大家だからアナログだ、というのはナンセンスだと思う。デジタルでもアナログでも最適な媒体を組み合わせられるのがアフィリエイターだ。

成約率を上げるアイデアも出るだろう。ランディングページと同じ要領だ。例えばアフィリエイターならレビューが成約率に大きな影響を与えることを知っている、権威性が強いことも知っている。オファーをつけると強いことも知ってるし、そのオファーを出す絶妙なタイミングも知っている。じゃあこれを不動産投資で応用すると・・・?

ちょっと考えただけでいろいろアイデアが思いつくと思う。

別にSEOで上位表示し続けているトッププレイヤーじゃなくてもいい。月100万超えたことがなくてもいい。アフィリエイターの素晴らしいスキルはSEOだけじゃない。集客から成約まで顧客視点で物事を組み立てられるマーケティング力もアフィリエイターのずば抜けたスキルだ。

ここまでできるライバル大家は皆無のはずだ。ライバル大家が空室対策でやるとすれば内装デザインをこだわる、ホームステージングをする程度だろう。しかし内装にこだわっても内覧してもらえなければ意味がない。アクセスがないサイトで必死にデザインにこだわるように。アフィリエイターなら集客してなんぼ、内覧してもらってなんぼと理解しているだろう。

大家としてのアフィリエイターがどれだけ有利かがわかってもらえただろう。

余談だが各種ポータルサイトの流入キーワードやサイト内検索されているキーワードを知っている大家がどれだけいるだろう?ニーズの塊だと思う。これを物件に反映するだけでそのエリアでのオンリーワンの物件になれる。

正直ここまでやらなくても空室は埋まる。しかしできるのとできないのとでは雲泥の差だ。現在は空き家率20%時代であるが、仮に30%、40%時代になってもアフィリエイター大家なら十分戦えるはずだ。

アフィリエイターは不動産に参入しやすい

不動産投資は一般的に大きな参入障壁がある。いやらしい表現になるが、不動産はお金がないとできない。

ただその点、SEOアフィリエイターは利益率が高い。固定費も少ない。必要投資もほぼない。つまり余剰資金があるはずだ。その余剰資金を使えば不動産投資ができる。
※余剰資金と言っても最低で300万円からで構わない。

余剰資金があれば銀行から融資を引くことも可能だ。

「銀行は雨の日に傘を取り上げ、晴れの日に傘を貸す」

という言葉がある。銀行はお金がない人にはお金を貸さず、お金がある人にお金を貸すという意味だ。考えてみれば当たり前の話だ。倒産しそうな会社にわざわざ貸す意味はない。銀行からしたらしっかり返してくれる会社にお金を貸す。

その点、アフィリエイターの評価は法人でも個人でも高い。何回も言っているが固定費がほぼない、利益率が高い。銀行からすれば低リスクで貸せる超優良見込み客だ。

「うちはそんな利益出ていなくて・・・」「副業に毛が生えたレベルだし・・・」と謙虚に思うかもしれないが、日本企業の7割は赤字と言われている。黒字なだけで上位3割だ。胸を張っていい。

余談だがアフィリエイター・ブロガーの主要取引先はアマゾン、グーグルなど世界的に有名な企業やa8と言った上場会社だ。アフィリエイターからしたら単なるアドセンス、アソシエイト、アフィリエイトなのだが、名だたる有名企業から入金があるというのは一般的にはすごいことだ。銀行向けの資料映えもするし、かなりハッタリが利く。融資に有利に働く。

お金(余剰資金)があるところにお金(融資)が集まる。

ちなみにこれは専業アフィリエイターだけの話じゃなくても副業ブロガーでも同じはずだ。給与所得しかなくてもこれだけたくさんのサラリーマン大家が誕生しているのだから、副業で+3万円を得ている副業サラリーマンのほうが有利だろう。

不動産投資最大の参入障壁もアフィリエイターなら超えやすい。

■まとめ
このように不動産投資はアフィリエイトと相性がいいことがわかってもらえたかと思う。

アフィリエイトの不安定な収益は不動産の安定的な収益で補完、不動産の参入障壁であるお金はアフィリエイトの余剰資金で補完できる。このようにお互いの弱点をお互いの強みで補完し合える

それでも冒頭に書いた通り、アフィリエイトの仕組みと相性がいいだけで、アフィリエイターやブロガー全員におすすめとまでは言うつもりはない。投資は自己責任ということだけはご理解頂きたい

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