柔道を通じてこどもに接する

建築とか仕事のことではなく、柔道のことを。
小中高と柔道を続けてきた。 19歳以降はずっとやっていなかったけれど、37 歳の去年からまた柔道を始めて、小学生を教える道場に通っている。柔道を通じて子どもに接するなかで感じること。

ただ厳しくではなく、充実感を得てほしい

私が小学生だったときよりも今の子たちは楽しいと思えるものが自分の周りに多いと思う。コンテンツは豊富だしそれに触れる機会も多く、触れるためのハードルも低い。そんな中で体力的にしんどいことをすることは、一見楽しくないかもしれない。
けれどきついけど頑張った先、あの時きつかったことがどこかへ拡がるということが、あると思う。それをストレートに伝えても伝わらないかもしれないけれど、色々な子どもなりの感じ方で充実を感じてほしい。
少しでもうまくできるようになった、なんとかできるようになりたい、その感覚を大切にしてほしい。

体の使い方と楽しさを実感してほしい

私が小さい頃に柔道をしていた時は、しんどいなぁと思いながらいつも練習していた記憶がある。友達とわいわい言いながらできることは楽しかったことを覚えているけれど、しんどいことをやっていたことはただしんどかったと覚えている。
でも、柔道をやっていてよかったと思うことはたくさんある。
経験は無駄にはならない。自分の経験がそう言っているからこそ、少しでも楽しさを感じてほしい。まずは体の使い方を知ることから。それは私が通う道場の監督が大切にしていること。
今は少ししか楽しいと思えないかもしれないけれど、この経験は絶対に無駄にはならない。

体を使うこと、使うために考えることはどこかへつながる

私が小学生のときに柔道を教わっていた時と、今通う道場の監督が教えていることで、大きく違うのは、体の使い方を教えること。
相手を投げたり抑え込んだりすることが目的かもしれないけれど、
そのための体の使い方を教えること。その体の使い方は柔道にだけ活かせるのではなく、いろいろな動きにつながる。他のスポーツにもつながる。
ときには体を使うことを子どもに考えさせるようなこともある。
小学生には難しいのかもしれないけれど、でも考えること、感じることにはとても大きな意味がある。

伝えることの難しさ

伝えることは難しい。それは子どもでも大人でも同じなのかもしれない。
子どもは素直で正直な分、伝える難しさがある。
こちらが心から思っていないことは子どもには響かない。真剣に伝えれば何かが伝わる。
相手の道着をつかみ、相手との距離が近い競技だからこそ、考えていること考えてないことが伝わる。これが柔道の面白さだと思う。


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