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2024年6月18日の日記

『虎に翼』に間に合うよう7:55にアラームを設定したら、案の定、7:00前に目が覚めた。もうちょっと余裕があるので、もうひと眠りしたら、再び7:45には目が覚めた。僕の眠気、危機管理能力がめちゃくちゃ高い。

『虎に翼』は、ここ最近よねさんをどう受け止めていいのか悩んでいる。学生のうちはまだあの口の悪さも若い時分だしと目をつぶれたけど、普通に考えてよねさんはもう30をとうに過ぎているはず。さすがにその年齢であの人に対する態度は人間的に幼いとしか言いようがない。

思うに、寅子との関係も女子部のメンバーがいたから成立していたところがある気がする。集団ではうまくやれるけど、1対1だとどうにもソリが合わない相手というのはいるもので、実は寅子とよねさんはそれではないだろうか。梅子さん、ヒャンちゃんが緩衝材となり、時に涼子さまが「お気立てに難がおありでしょう」とよねさんの協調性のなさをナチュラルにディスることで、ガス抜きができていたんだと思う。

けれど、今はその3人(プラス玉ちゃんも)がいない。だから、寅子もよねさんも矛のおさめ方もかわし方もわからず、膠着状態が続いているんじゃないだろうか。

もちろんよねさんの口の悪さの裏に、優しさや正義感があるのはわかっている。ただ、僕はいわゆるツンデレというのを人格として肯定していない。ツンデレって、結局は暴力を振るったあとに優しくするDV男と同じ。だから、創作上であってもツンデレを魅力的なものとして描くことをよしとしたくないのだ。それはもちろん男であろうと女であろうと。

更生した元不良より、最初からずっと真面目に生きてる人間のほうがエラいという両さん理論と同じ。たまに優しくできるなら、常に優しくするべきだし、自分の不機嫌を人にぶつけたり、高圧的な態度で人を萎縮させてはいけないのだ。

という意味で、いつまで経っても人間的に成長しないよねさんについて、言葉を選ばずに言うとストレスに感じていたんだけど、今回よねさんと対面した多岐川が「今、顔を合わせた相手をおっさん呼ばわりするやつに名乗る名はない」と厳しい態度をとったことで、今後の展開が見えた気がした。

よねさんには、注意してくれる大人が必要だったんだろう。親をはじめ、手本となる大人に恵まれなかったよねさん。唯一「燈台」のマスターは味方になってくれたけれど、あのマスターは人をたしなめるようなタイプではない。

道男がはるに食事中の態度を注意されたように、ダメなところはダメだと言ってくれる人が。あるいは寅子にとっての桂場のように、未熟なところを指摘しつつ、進むべき方向へ導いてくれる人が、よねさんには必要なんだと思う。いい意味で誰よりもクセが強く、しかし法曹として揺るぎない信念を持っている多岐川が、よねさんの壁となり道標になるといいなと思っている。

今日は夜から1件仕事の予定だったのだけど、先方都合でキャンセルに。なので、家でひたすら原稿を書く。ほぼ仕上がっていた原稿を2本、見直しをしてから納品。さらにもう1本、インタビュー記事を書き上げて、編集者に送る。1日のノルマ、しっかり達成。

夕飯に鶏肉の三宝菜をつくってから、近所のスーパーへハーゲンダッツを買いに行く。なぜなら、今夜は『くるり~誰が私と恋をした?~』の最終回だから。ハマったドラマの最終回はスイーツをお供にするのが僕のならわし。

『くる恋』、イケメン3人からアプローチされる逆ハーレム的なラブコメかと見くびっていたら、誰かの顔色を窺うのではなく、自分の好きなものを信じて生きていこうという芯の通ったメッセージがあって、意外に良作だった。

何より瀬戸康史がめちゃくちゃよかった。これまで散々当て馬ポジションをやってきて、ようやく男1番手まで来たと思ったら、ピーチ姫よりよくさらわれる刑事だったり、連続殺人鬼だったり、あのルックスで王子様的な役柄にあまり縁のなかった瀬戸康史が、満を持しての本命ポジション。

正直、もう30代も半ばだし、何より結婚もされ、今や一児のパパ。もうこういうライトな恋愛ドラマには出ないものだと思っていた。だからこそ今このタイミングでまた火曜22時をやってくれたことがうれしかったし、この3ヶ月間は、既婚者であることも忘れるくらい瀬戸康史に夢中だった。

特に7話のバスケシーンは完全に別マの世界だった。僕が少女漫画家なら、ページをめくった瞬間、「じゃあ、デート」で見開きにするレベル。恋愛ドラマを観ていて、「ファッッッッッ!!??」なんて声が出ることがまだあるとは思っていなかった。ありがとう、瀬戸康史。

たぶんこのドラマをつくったプロデューサーは瀬戸康史のオタク。オタクが観たい瀬戸康史全部乗せでした。

社会に一石を投じる硬派なドラマもいいし、破格の予算をぶっ込んだ大作ドラマもいいけど、こんなふうに1週間の密かな楽しみになって、日常の彩度をほんの少し上げてくれて、世知辛い現実を一瞬だけ忘れさせてくれるドラマもまた素晴らしいと再確認したし、これぞ連ドラの醍醐味だなと思った。

次の瀬戸康史の舞台も絶対行くぞ〜!

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