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2024年6月24日の日記

前日の夜、夕食を食べて、ごろっと横になったら、そのまま寝落ちしてしまい、気づけば0:30。もう1回寝ることも考えたけど、おそらく眠気は来ないだろうと思ったのと、それなりにやるべき仕事がたまっていたので、そのまま起きておくことにした。

と言っても気ままに音楽を聴いたり、ダラダラとネットを眺めていたりで、本格的に活動しはじめたのは5:00頃から。洗濯機を回し、朝ごはんにする。手抜き料理の神様・中華名菜で酢豚をつくり、ガツガツとかき込む。僕の庶民舌だと、こういうチルド食品も普通においしく感じられるので、正直、酢豚を自力でつくる気にはなれない。

そこからやる気スイッチを入れて、ガツガツと仕事をする。昼過ぎまでにインタビュー記事を2本書いて納品。そこから今週取材のための試写に出かける。正直、オンライン試写のほうがいろいろとありがたいんだけど、たまにこうして試写室まで足を運ぶと、大きいスクリーンで観る映画はいいなと月並みなことを思う。

家に帰ってから、チンゲン菜とむね肉で中華煮をつくる。朝も酢豚だったし、1日、中華づいてしまったなと途中で気づいたけど特に気にしない。

カレー沢薫の『ひとりでしにたい』の最新刊が出ていたので読む。親子から姉弟、義妹、そしていわゆる男女関係まで、あらゆる人間関係にひそむ不安や打算、支配や隷従、侮りやマウントをつまびらかにする言語化能力に舌を巻いて読んでいるんだけど、さすがにこの8巻はテキストで説明しすぎていて、漫画という形式でやる意味とは…? とちょっと感じてしまった。

『鬼滅の刃』に代表される通り、今や漫画は説明テキストのオンパレード。『鬼滅』は『鬼滅』で好きなんだけど、いかんせん鳥山明や井上雄彦で育った世代なので、漫画なら絵で説明せいや、という気持ちも拭えない。こういうところから人の老害化は進むんだろうなとゾッとする。

1日のノルマも無事に達成したし、『アンメット』の最終回でもリアタイしようと思っていたら、明日締め切りと思っていた原稿が今日締め切りだったことに気づき、慌てて文字起こしをして原稿にまとめる。ミヤビ先生のように「忘れたくないなあ」と思える景色にはなかなか出会えないけれど、せめて締め切りだけは忘れずに過ごしたい。

なんとか日付が変わる前に原稿が納品できたので、ジムへ。気づけば6日もサボっていた。運動は習慣なので、一度サボると本当にダメ。ダンベルは18kgは余裕が出てきたので、次は20kgに上げてみよう。

トレーニングの休憩がてら、凪良ゆうの『星を編む』を読む。『汝、星のごとく』に出てきた北原先生や、編集者の植木さん、絵理さんらのその後が描かれている。

凪良ゆうの小説は、僕にとって禁書みたいなものだ。読めば読むほど、まるで乱暴に墓を暴くように、奥底に沈めていた感情を掘り起こされる。特に亡き櫂の作品を世に出そうと執念を燃やす編集者2人の、時に自分でも手なずけられない獰猛さみたいなものに僕まで火をつけられそうになる。僕は、あそこまで自分を燃やすように好きなことをやれているだろうか。

答えに向き合うことが怖くて、そっと問いから目をそらした。

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