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なぜ春田と牧は田中圭さんと林遣都さんでなければならないのか、奇跡の組み合わせの所以を考えたオタクの2529文字。

いや、もう今さら言うことでもないんですけど、改めて思ったので声を大にして申し上げます。

春田と牧が、田中圭さんと林遣都さんでよかった!!!!

よかった、というか、この二人以外考えられない。なぜ『おっさんずラブ』がこれだけの熱狂を生み出したのか。春田と牧が伝説になり得たのか。他のキャストやスタッフのみなさんのお力ももちろん偉大なのですが、突きつめるならば、やっぱり田中圭さんと林遣都さんが演じたから。それ以外の理由は思い浮かばないです。

演技力の高さとか、あっさり顔の田中圭さん&彫刻顔の林遣都さんというお顔立ちの相性の良さとか、魅力を挙げればキリがないのですが、役とご本人たちのギャップが結構大きいんじゃないかという気がします。

春田の性格は精神年齢低めの愛されポンコツ。牧は几帳面なしっかり者。だから、基本的には牧が小言を言いつつリードし、春田がデレるというのが、二人のスタイル。牧が春田さんのネクタイを締めてあげるところとか、本当、見たかったものをすべて見せてくれて-リターンズ-よありがとうとしか言いようがない。できるなら今から整形外科とかに行って、眼球にスクリーンショット機能を搭載したい。二人の全シーンを文字通り網膜にキャプチャできるなら、喜んで改造手術でもなんでもお受しけます。

今回のロケ地は伊東市ということで、市自らロケ地を紹介してくれている親切設計。

東京から伊東なら新幹線を使わずとも2時間ちょいで行ける。30年ぶりの「だるまさんが転んだ」を一人でやっている未来が見えますね(にっこり)。

陶芸のシーンとか、ラストの二人がくっついているカットだけやたらと長くなかった? 数えたら10秒もあった。カット割が細かい『おっさんずラブ』で、ただ春田さんが牧の匂いをかいでいるだけのカットに10秒も割くなんて、もはや歴史的英断。あのウグイスの「ホーホケキョ」は間違いなくオタクのうめき声です。

そんな幸せ満載の第5話ですが、個人的に最も身悶えしたのはクライマックス。なくした結婚指輪を見つけるシーンです。春田さんがこねた粘土の中にまぎれた指輪……。いつもの「俺やん」に、牧が「もー!!」と胸ポカポカをする。



この成人男性の胸ポカポカの破壊力…‥ッ!!!



完全にこのときだけ牧が幼児になってた。

そうなのです。しっかり者の牧ですが、こういう要所要所で幼みが出るのが牧の恐ろしさ。例えるならアレです。漫画とかで、普段は8頭身のキャラがギャグのときだけ2頭身になるやつ。それを実寸大でやっているのが林遣都の演技だと思う。

逆に春田さんは時折妙に大人っぽい顔になる。僕はこれまでの春田さんでぶっちぎりに大好きなのは、初代連ドラの「牧と一緒にいることは、俺にとって全然恥ずかしいことじゃないから」なんですけど、あの場面の漏れ出る男の色っぽさは何回見ても正気ではいられない。どんどんデレとポンコツ感が増していく春田さんではありますが、僕の思う春田さんの根本的な魅力は「健やかに育ってきた男子特有の”翳りのなさ”」なのです。

で、これらが何から生まれているかと思うと、田中圭さんと林遣都さんの素の部分が大きい気がするんですね。

知り合いでもなんでもない僕に、ご本人の性格なんて知る由もありません。だから、これはあくまで数々のインタビューや番組で見てきたやりとりに基づく憶測でしかないのですが、田中さんは春田さん同様、愛され力の高い方ではありつつ、頭の回転が速く、常に周りの状況をよく見ていて、器用でスマート。たぶん俳優以外の道を選んでも成功するタイプ。エリート商社マン・田中圭とかさまになりすぎて、絶対「PRESIDENT」で取材を受けてそう。

一方、林遣都さんはどちらかというと不器用でシャイ。言っちゃなんだが、ポンコツです。ちょっと人とズレているところがあって、そこが得がたい魅力になるタイプ。役者以外の道がイメージしづらいというか、林遣都が役者という天職に出会った僥倖に、僕はいつも感謝しております。

スマートな田中圭さんが、ポンコツの春田さん。ポンコツの林遣都さんが、スマートな牧。それぞれ真逆の役を演じる面白さと、アドリブっぽいお芝居の中で漏れ出る素の部分が、たまらない萌えを生み、オタクたちを甘い夢という名の無限列車に送り込んでいるのではないだろうか。どうか炭治郎にはこのまま魘夢を退治せず、ほっておいていただきたい。

それを実感するのが、この「春田と牧の新婚初夜」です。

イチャコラが高じて、相撲をとるような形になる二人。ここで、田中圭さんはちゃんと怪我しないようにクッションのほうに持っていこうとしているのですが、おそらくあまり周りを見ていない林遣都さんがコタツのほうに投げ飛ばしそうになり、「こっちおかしいでしょ」とツッコむ。

この感じ…! この感じが最高に愛らしくて、僕の頬筋が完全に崩壊した。画面を見ながらニマニマしている気持ち悪い生き物になっている。

田中圭さんのお兄ちゃん気質と、林遣都さんの弟気質が出まくってて、春田と牧ではあるんだけど、春田と牧だけではない何かがそこにはあって、僕がレオナルド・ダ・ヴィンチなら「楽園」と名づけて、二人を絵にしている。

つまり、デレているようで包容力たっぷりの春田さん。そして、リードしているようでリードされまくっている牧。このバランスが、春田と牧を奇跡のカップルにしているのだと思うし、それはやはり田中圭さんと林遣都さんという組み合わせでなければ生まれなかったものではないでしょうか。

早いもので、今日で6話。ついに結婚式を迎えます。人生で初めてスーツを着てドラマを観る夜になりそうです。

春田創一さん、牧凌太さん。ご結婚おめでとうございます。姑ポジションは部長にとられてしまいましたが、よく考えれば両家の話なんだから、姑は二人いていいはず。もし二人の幸せを邪魔する輩が現れようものなら、これからは全国のオタクたちがもう一人の姑となって二人をお守りいたします!

追伸、うっすら部長が春田&牧家と同居しそうな雰囲気が漂っていますが、それだけは…それだけは…ご勘弁ください。せめて阿佐ヶ谷姉妹みたいな感じでスープの冷めない距離でいかがでしょうか…?

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