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働きたくないけどお金は欲しい? 相反する気持ちと向き合うヒント。

甘いものを食べたいけどやせたい、働きたくないけどお金は欲しい。

そんなふうに相反する気持ちがあるとき、どう対処するのがベストでしょうか?

こうした葛藤を「私のわがまま」と表現している読者、なずなさんのお便りに返信しつつ、葛藤をうまく利用する方法を紹介します。

まず、なずなさんのメールをシェアします。

筆子さん、こんにちは。

久しぶりにメールいたします。

以前、何回もお返事いただきましたなずなです。感謝しています。

こちらは梅雨で、今日も雨ふりですが、そちらはどんなお天気ですか。

今も毎日、筆子ジャーナル、エッセの記事、note、ありがたく楽しみに読ませていただいております。

今日は、今、思ったことを書かせてください。

自分ってなんてわがままなんだろうということです。

甘いもの食べたいけどやせたい。
運動したくないけどやせたい。
甘いもの食べたいけど健康になりたい。
働きたくないけどお金ほしい。
洋服ほしいけどクローゼットのなかはすっきりさせたい。
洋服ほしいけど環境にいい暮らしをしてみたい。
年に一回くらいお出かけするときの服がほしいけどお金がもったいない。
本買いたいけど家のなかに本増やしたくない。
ひとりでだらだらしてたいけど孤独になりたくない。
人に気を使いたくないけど嫌われたくない。
楽してたいけど人からばかにされたくない、なんなら尊敬されたい。

そんなことばっかりです。あー、自分で書いててあまりの都合よさに泣きたくなってきます。あほー。

筆子さん、どう思われますか? あほって言ってやってください、あほー、って。

どこかで折り合いつけるしかないんだよなと思います。

で、自分の場合は、「楽したい」の比重がかなり高いのかな。

体にも心にも問題ありで、社会でうまくやっていけないのがわかってしまったので、それなりに生きてくしかないと思うのですが。あきらめて。

筆子さんにとても憧れます。海外へひとりで出て行って、自立して。

わたしもそういう素敵な人になるはずだったのにー。

なんで精神障害者のおばちゃんになってるんだおー。

だけどわたしのような甘ちゃんがそんなこと言っても、マネできることではありませんです。

筆子さんがどうやってブロガーになったのかをnoteで読んで、「やっぱり、これくらいがんばれる人じゃなければ成功できないんだよな。そうだよな。やっぱりすごい努力家の方だよなー。」と、尊敬と嫉妬の思いをあらたにしました。

しかし、嫉妬するなんて、おかしなことです。

本人に嫉妬をぶつけるなんてはなはだ失礼ですが、どうか、どうか、許してください。

だいたい、嫉妬なんて、自分は楽ばっかりしてる人間が、人のものすごい苦労も知らないですることだと思います…

だいたい、人をうらやむっていうのはよくないと思います。
ほめてるんだかなんだかわかりません。

わたしも人に言ったり言われたりしました。

きれいでいいね、おしゃれでいいね、結婚してていいね、子どもいていいね、仕事できていいね、働かなくていいんだからいいね、家きれいでいいね、やせてていいね、健康でいいね、猫飼えていいね、だんなさんいていいね、ひとりで自由だからいいね、いいね、いいね、いいね

自分にないものをいいねと思ってしまうけど、持ってるものには感謝せず。

うーん、やっぱりモーニングページやブレインダンプを再開したほうがいいですね(これもすぐやめてしまう。)とにかくなにか思っても続かないし、だめだめです。

しかしこのままメール終わらせるとよくないから、なんかいいことを言いたいです。それは。それは。

筆子ジャーナルを見つけて読んでるわたしってすごいと思う!

しかも、おなじ精神障害の友達に紹介して、最初は文句言われたけど、あとで筆子さんの本を買ってくれ、よかったと聞きました! やったー!!!

精神疾患の読者のかたも多いそうですが、筆子さんのあまり忖度しない(ように見せて本当は相当に思慮深い感じの)文体がストレートにこころに響くのかもしれません。

とてもありがたいことだと思います。

読んでくれてありがとうございます。

勝手なことばっかり書きました。

これからも益々のご活躍を心からお祈りします。

筆子さんいつもありがとうございます。

書いてすっきりしてきてしまいました。
ではまたー(どうかよろしくおねがいします…)

なずなさん、こんにちは。

いつもブログ、エッセオンライン、noteの記事を読んでいただき、ありがとうございます。またお友達に私の本を紹介してくださって重ねてお礼申し上げます。

こちらは晴れの日が続いており、気温も30度を超える日がありました。

さて、「筆子さん、どう思われますか?」とあるので、お答えしますね。

なずなさんが感じていることは、わがままではなく、こちらのTEDトークで解説されている内なる葛藤で、誰でも感じることです。

人間は多かれ少なかれ「ラクしてお金を稼ぎたい。何もしないで快適に暮らしたい」と思っているでしょう。

そういう気持ちがあることに気づいたのはすばらしいですね。

その後の対処法ですが、「私ってあほだわ、なんだったら筆子にもあほって言ってほしい、ついでに私のお便りをブログで紹介してもらって、ほかの読者にもあほって思ってほしい)」と思うのは得策ではありません。

得策ではないというのは、なずなさんのためにならないということです。

葛藤を感じたら、以下のように対処してみてはどうでしょうか?

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